血液型別の性格を表すのに
A型 几帳面
B型 マイペース
O型 大らか
AB型 個性的
等を聞いた事ありませんか?これと似たようなので
『メランコリー親和型』
という「うつ病になりやすい性格」
というのがあります。今回はうつ病そのものというよりも、メランコリー親和型といううつ病になりやすい性格について紹介します。
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目次
1.「是が非でも」ルールを守ろうとするメランコリー親和型の考え
私達の普段の生活の中には、社会一般的なのから自分だけといったものまで様々な
「ルール」
が存在します。メランコリー親和型という性格の特徴に、こうしたルールを
『是が非でも守る』
という強い気持ちがあり、この特徴から
- ~しないといけない
- ~しなければならない
という考え方となりがちです。ですから、メランコリー親和型の人が
「この仕事を、今日中に終わらせないといけない」
と感じると、そこには「出来たら」というような希望的観測はなく、
「(絶対に)今日中にこの仕事を終わらせないといけない」
というルールが出来てしまい、会社に深夜遅くまで残ってでも、または家に持ち帰ってでもこのルールを守ろうとします。
だからメランコリー親和型の人には
- 真面目、几帳面
- 責任感が強い
というタイプの人が多くみられるそうです。
ルールを守るという気持ちは間違っていません。しかし、メランコリー親和型の場合はこの気持ちが「是が非でも」となるほど強く、時には
『自分を押し殺してでも』
ルールを守る事を優先してしまいます。
自分を押し殺してでもルールを守った時「ルールを守れた」という安堵感はありますが、その裏に「押し殺された自分」が「ストレス」に変わって蓄積され、これがやがて抑うつ症状やうつ病を患うきっかけへとなっていきます。
2.メランコリー親和型の人をうつ病になりやすくしているポイント
「是が非でも、ルールを守ろうとする」というメランコリー親和型の性格について、目次1でお話しましたがこの他にも
- 是が非でもルールを守ろうとする為、「環境変化」や「突発的」な事に弱い
- 周りの人を優先しがちで、自分を犠牲にしてしまう
というポイントがあります。
ここで、皆さん。
「急に予定が変更になった」
という経験ありませんか?
この「急な予定変更」というのは珍しいとか特殊というものではなく、「よくある出来事」だといえます。合わせて、メランコリー親和型ではない人だと
「急な予定変更だから、仕方ないな」
となるでしょう。
しかし、メランコリー親和型の人の場合は「是が非でも、ルールを守る」という気持ちが強い為に、急な予定変更で
「ルールが守れない!」
となると、それが些細な事であっても対応出来なかったり、半ばパニックに陥ってしまうという状況になってしまうそうです。
また、例えば
- 結婚
- 出産
- 引っ越し
等の
「それまでの環境とガラリと変わる」=「ルールを守れない状況になる」
ので、メランコリー親和型の人にってはうつ病を患ってしまうきっかけへと繋がってしまいます。
更に、メランコリー親和型の人には
「身近な人とのトラブルや争いをさける」
傾向があり、これに「~しなければ」というルールが合わさって、結果
『尽くし過ぎて』
しまうのだそうです。
他人を気遣う、尽くすというのは良い事だと思うのですが、メランコリー親和型の人はそれが度を越してしまうといえる程になるので、
「良い事だけど、メランコリー親和型には危険」
であるのと同時に
『メランコリー親和型の人を、うつ病にさせるポイント』
といえます。
3.メランコリー親和型のうつ病対策は「受け入れる」、「適当になる」
人の性格や癖というのは「直そう」と思っても、なかなか直るものではありません。ですから、自分が
■「~しなければならない」という考え方が強い
■ 身近な人へ尽くし過ぎてしまう
というメランコリー親和型といえる特徴があって、それを
「うつ病にならないように改善しよう」
と考えても、直ぐには望める結果とはなりませんし、ましてや
「メランコリー親和型を直す為に、こうじゃないといけない」
なんて考えでもしたら、『自分で自分をうつ病にする危険性』が増してしまいます。
そんなメランコリー親和型の人がうつ病にならないようにする為に、対策とまではいかないとしても、次のような事を知っておくといいかもしれません。
①自分の性格を受け入れる
まず最初は
『自分はメランコリー親和型なんだな』
と、その性格を受け入れてください。
これはなぜかというと、うつ病になる原因というのは人それぞれですが、メランコリー親和型の場合は、その多くが性格や考え方に原因がある事が多いとされています。
ですから、メランコリー親和型の人がうつ病になった場合、自分の性格や考え方を受け入れないと、うつ病の治療を始めたとしても回復する可能性は低くなってしまいます。
ただ「うつ病になりやすい」といわれてしまうと、自分のメランコリー親和型という性格を認めるのは難しいかもしれません。そこで、一つの例として皆さんが
風邪をひいた時なら「寝不足だったから」
腹痛だったら「食べ過ぎたから」
と考えたりしますよね。
この時に深く考えて原因を探っているでしょうか?
どちらかといえばそうではなく
「風邪や腹痛になった時に、ちょっと前の自分の行動を思い出してみた」
といった感じではないでしょうか。
これと同じようにメランコリー親和型について「どうしてそうなったのか?」というのを深く考えるのではなく、
『メランコリー親和型は、うつ病になりやすい』
という点にだけポイントをおくと、少しずつでも受け入れやすくなると思います。また、
『メランコリー親和型はうつ病になりやすいだけで、うつ病になるワケではない』
とルールに似たものを一つ作ってしまうというのも、
「メランコリー親和型の特徴を利用しながらうつ病にならない対策」
になるのではないかと思います。
②適当になる
ルールを重んじる、~すべきという考え方が強いメランコリー親和型の人が出来ない事。それが
『適当になる』
です。
自分を犠牲にしてでもルールを守る、周りの人へ尽くしてしまうメランコリー親和型の人は、どうしても
「ストレスが溜まりやすい」
といえます。ストレスが溜まれば、遅かれ早かれうつ病を発症するのは間違いありませんし、それ以前にストレスを溜めるというのは余り良い事とはいえません。けど、
『適当になってください』
と言ったところで、
生まれ育った環境によって作られた=長い時間をかけて作られたメランコリー親和型という性格
を、パッと変えるのは難しいでしょう。そこで、
「この仕事は明日の朝しても問題ない。だから、今日は早く帰って好きなDVDでも見よう」
「Aさんに頼んだら、私はこっちの作業が出来るから、Aさんに頼んでみよう」
と、「しない」だけを考えるのではなくその後に
『しない事をマイナスに捉えない提案』
を意識すると、「適当になるコツ」というのを掴めるようになるかもしれません。
それから「適当」という言葉を聞くと、なんとなく「疎かにしている」、「不真面目」というイメージがありますがそうではなく、
「自分の力量を考え、負担とならなように適度に当たる」
と考えるのはどうでしょうか?
こう考えると、「是が非でも」だったり「尽くし過ぎる」という自分のメランコリー親和型の性格からくるオーバーワークを防げるのではないかなと感じています。
また
「いつもはこんな私だけど、今日はそうじゃなくてもいいよね」と、
『いつもと違う自分を認めてあげる』
という考え方も、メランコリー親和型の人が適当さを身につけるには効果的ではないかと思います。
まとめ
メランコリー親和型といわれてもピンとこないかもしれませんが、
- 真面目、神経質
- 責任感が強い
- 完璧主義
という言葉を聞くと、当てはまる人は多いのではないでしょうか。
今、例に挙げた性格はどれも周りから「良い人」と思われますが、その分
「周りから思われている自分を保たないといけない」 「~じゃない・~しなければならない」と
いうメランコリー親和型の性格になりやすいです。
メランコリー親和型の人の中には自分の性格が原因だと感じずに
「うつ病になった時に、自分で原因が分からない・受け入れられない」
となる人が多いそうです。
これはうつ病だけとは限りませんが、自分で原因が分からない・受け入れられないままで治療をされても「先生がこう言ってるから」と受け身的になってしまうので、「治そう!」という前向きな気持ちが持てません。
またメランコリー親和型という「うつ病になる可能性が高い根本的な原因」が、自分の中に残されてしまうので、仮に改善・回復したとしても再発する可能性が高いです。
だからといって、メランコリー親和型の人が「うつ病になる」という断定されるものではないので、もし自分の性格に当てはまるものがあったとしても、「うつ病になる」と考え込むのではありませんので、もし気に留めるのであれば、
「ちょっと人より、なりやすいんだな」
という程度にしてください。
そして、そんな自分の性格を受け入れて、『適当さ』を身につけれるようになれば、メランコリー親和型の性格であっても、うつ病になる確率や自分が今までに感じていたストレスも減らせるていけますし、もしかしたら
「今まで気づかなかった自分の一面」
を見つけられるチャンスになるかもしれません。