『うつ病』になる主な原因は
「ストレス」
ですが、このストレスが出来る原因は
- 仕事
- 人間関係のトラブル
- 子育て
- 学校での悩みや受験
- 介護
なんかであり、これらは誰もがイメージ出来るかもしれません。
しかし、こうした原因ではなく
『うつ病以外の病気』
『発達障害等の障害』
といったのや
『その人自身の考え方や物事の捉え方のひずみ』
が、うつ病になるきっかけになる場合があります。
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1.体の不調に隠れたうつ病
『仮面うつ病』
といううつ病を、ご存知でしょうか?仮面うつ病は
- 頭痛や目まい
- 腹痛
- 肩こり、腰痛
というような「体に不調が出る」といううつ病です。
仮面うつ病の場合、体に痛みや辛さがあるのでそれを良くしようと頭痛や腹痛なら内科、肩こりや腰痛なら整形外科等に通って治療しますが、一向に治る気配がありません。
「体のどこかが痛いから、それを治してくれる専門医を受診する」というのは間違っていませんし、当然の行為ですが、仮面うつ病の場合
『その部分が痛いというより、うつ状態がその部分を痛くさせている』
のです。だから、体の痛みから解放されたいのであれば、仮面うつ病を治す必要があります。
仮面うつ病の怖いところは、
- 体に症状が出ているので、それを治療してくれる専門医を受診する(しかし、本当はうつ病によるものなので、うつ病の治療をしないと体の不調は治らない)
- 症状が治らないからと病院を転々と変える「病院ジプシー」になってしまう
- 治らない事が「どうして治らないんだろう?」、「この症状は治るんだろうか?」という新たなストレスを生んでしまい、うつ病がそれまでよりも悪化・進行してしまう
という点です。
もしも、ストレスや心に負担となる出来事があって、その後に体のどこかに不調が出て、病院を受診して治療を続けているけど、良くなっている気配がないといった場合は、この仮面うつ病を疑った方がいいかもしれません。
2.後遺症が残るような病をした後のうつ病
脳梗塞や脳溢血等の病気を患った時、一命をとりとめた後に
- 手足の麻痺
- 言語障害
- 記憶障害
といった後遺症が残る場合があります。後遺症が残ると
- 今まで出来ていた事が出来ない
- 誰かの助けを借りないといけない (↑うつ病になりやすい人は、この状況を良しとしません)
- 後遺症が良くなるのかという不安
を感じてしまい、それが心に大きな負担やストレスとなって、うつ病を発症してしまうというケースがあります。
後遺症が残っても最初のうちは「リハビリを頑張れば、出来るようになるかも」という気持ちがあるので、リハビリに打ち込むのですが、リハビリや入院期間が長くなればなるほど、この気持ちはどんどん減っていき、その代わりに
「出来ない不安」
「先の見えない不安」
というのが増えていき、抑うつ症状やうつ病になってリハビリが出来なくなるというのは、余り知られていないかもしれませんが、実は意外と多いそうです。
3.医師でも『うつ病』との見極めが難しい病気:更年期障害
ここからは「うつ病と症状が同じで、医師でも見極めが難しい病気」を、2つご紹介します。1つ目は
『更年期障害』
です。
更年期と聞くと「女性がなる」というイメージがありませんか?
もしそんなイメージがあるなら、それは違います。実は更年期は男性にもあり、男性の場合は『男性更年期障害』といいます。女性でも男性でも更年期障害になるのは「ホルモンバランスの乱れ」が原因の1つとなっているようです。
更年期障害の主な症状には
- 汗を大量にかく
- 体がほてる
- イライラする
- 気分が落ち込む
- 眠れない
等がありますが、これらは
『うつ病を患っている時に同じ症状が出る』
事があります。そして、女性の場合
「30代後半~40代前半の年齢で、閉経前後」
という更年期の時期の目安みたいなものがあるので、この目安に当てはまると当然の如く
「あ、更年期障害だわ」
と思い、うつ病を疑ったりせずに、婦人科や更年期外来を受診・治療をするけど、なかなか症状が良くならない。それで再度診てもらったら、
「更年期障害ではなく、うつ病だった」
という事態となります。また、これとは逆に
「うつ病だと診断されたけど、実は更年期障害だった」
というのもあります。どちらの場合でも、症状があるなら「病院を受診するのが先決」となりますので、まずは
- 女性なら 婦人科か更年期外来
- 男性なら 泌尿器科か男性更年期外来
を受診した方が、いきなり精神科や心療内科を受診するよりも行きやすいですし、「まずはどちらかなのか?」が分かる為にも良いのではないかと思います。
ただ、更年期外来は普通は女性・男性という明記がなく「更年期外来」とだけ表示されている事が多いので、男性で更年期外来を受診したい方は、一度前もって
「男性患者を診てくれるか?」
というのを確認した方がいいでしょう。
そして、更年期障害の治療を続けていて、あまり効果を感じられない、または薬が効かないといった場合は更年期障害ではなく、うつ病の可能性がありますので出来るだけ早めに精神科や心療内科を受診してください。
4.医師でも『うつ病』との見極めが難しい病気:認知症
2つ目の「うつ病と症状が同じで、医師でも見極めが難しい病気」は、
『認知症』
です。うつ病と認知症の症状には
- 以前よりもふさぎがちになる
- 気分がずっと落ち込んでいる
- 好きだった事や趣味に興味を示さなくなった
等ですが、これ以外にも
- 食べれない
- 眠れない
- 家に引きこもりがちになる
といったのもあるので、もしかすると
『最もうつ病と紙一重な病』
といえるかもしれません。
そんな医師でも見極めが難しいうつ病と認知症を、私達が違いが分かるというのは、まず無理な話です。しかし、うつ病を患っている時は
「痛さ、辛さ、苦しみ、悲しみを訴える事が多い」
のに対して、私達が認知症の中で比較的知っているアルツハイマー型認知症の場合は
「無気力感が強いので、辛さや悲しみを訴える事が少ない」
という違いはあるようです。
ただ、これだけを比べて「うつ病だ」、「認知症だ」と判断するのは、その後の治療の方向性が全く違ってくるので大変危険なので、きちんと専門の医療機関を受診して判断を仰いでください。
5.発達障害に隠れているうつ病の存在
うつ病は大人だけではなく「子供」もなる事もあります。ですから決して「うつ病=大人の病」というものではありません。
子供がうつ病を患ってしまう原因には
- いじめや友達同士でのトラブル
- 受験
- 親からの虐待、育児放棄
といったのがありますが、もう一つ
『発達障害』
も、うつ病になる要因になると言われています。
また発達障害にも色々ありますが、その中でアスペルガー症候群や高機能自閉症といった
「知的障害がなく、社会的な適応性に問題がある発達障害」
には、うつ病になる確率がより高くなるそうです。
というのも、これは障害が原因というのは間違いないのですが、これに合わせて
- 障害によって周りとコミュニケーションが取れない
- 学校に通学している場合だと、勉強についていけない
という『状況』によって、ストレスが増えて、うつ病となってしまうケースがあるといわれています。
6.「それ、うつ病じゃないんじゃないの?」に隠れたうつ病
これは病気や障害といったのとは少し違いますが、
「それ、うつ病じゃないんじゃないの?」
「単にワガママな人なんじゃないの?」
というように
『うつ病とは分かりづらい特殊なうつ病』
について、少しお話します。
皆さんが「うつ病」というのを聞いて、思い浮かぶ症状は
- 眠れない、食べれない
- 気分が落ち込む
- ふさぎがちになる
等ではありませんか?
確かにこれはうつ病の症状ですし、間違ってはいないのですが、こうした私達が思い浮かぶような典型的なうつ病の症状ではなく
- 過食や過眠
- 休みの日は調子が良い
というような「典型的な症状ではない」タイプのうつ病があります。これは症状が典型的ではないというのから
『非定型うつ病』
という病名がついています。
そして、
「自分がこれだけ頑張っているのに認められないのは、相手のせいだ!」
という考えから、相手を非難する・攻撃する「新型うつ病」というのがあります。
「そんなの、単なるワガママじゃないの?」
と思うかもしれませんが、新型うつ病はその人の考え方や物事の捉え方での「ひずみ」が原因なので、これを修正すると、きちんと治す事が可能です。
新型うつ病や非定型うつ病は、どちらの場合も周囲から
「ワガママ言っているだけ」
「怠けている」
と思われがちです。それによって、本人は「違う!」と更に考え方の「ひずみ」を大きくしてしまったり、コミュニケーションが取りづらくなってトラブルを起こす
「トラブルメーカー」
となってしまったりします。こうした点を考えると、新型うつ病と非定型うつ病については
『性格や考え方に隠れた気づかれにくい厄介なうつ病』
といえるのかもしれません。
7.隠れたうつ病を見つけるには「誰かに相談する」、「専門の医療機関を受診する」
病気や障害、そして考えや物事の捉え方の「ひずみ」に隠れたうつ病は、自分も周りも直ぐに気づく事は難しいです。更に
更年期なら「更年期だから」
高齢者なら「歳だから」
という目安みたいなのが邪魔をしてしまい、これが
うつ病の発見を遅らせてしまう=悪化
に繋がる危険性があります。
だから「もしかして」と感じる症状があった場合や、病院を受診して治療して数か月経つけど効果が感じられないといった場合は、家族でも友達でも構いませんから
『誰かに相談してみてください』
誰かに話す事で一人で悩みを抱えないで済むので少し心の負担が軽くなるという他に、
「それって、もしかしてその病気じゃないかもよ。」
「その症状って、ちょっとうつ病にも似ているよね。」
といった自分が思っているのと意見を聞けるので、うつ病を発見できる糸口になるかもしれません。
そして、ご自分で「そうかな」と感じたり、「もしかして」と思ったら、その時点で
『早めに専門の医療機関を受診する』 のを、お勧めします。
うつ病は「一度なると治らない」と考えてしまいがちですが、早期に治療を開始すれば、治療期間が短く回復も早いです。また、軽度のうつ病であれば
『薬を使わない治療』
も可能です。
だから、一人で抱え込んで隠れたうつ病を更にひどくさせるのではなく、誰かに相談したり、専門の医療機関を受診してください。けど、専門の医療機関を受けるのは緊張したり、どうしても躊躇してしまうかもしれません。そんな時は、ちょっとオーバーな言い方かもしれませんが
「その一歩が前に出るか、後ろに出るかで、その後の人生がガラリと変わる」
と考えてみませんか?そうしたら、一歩前に踏み出せるのではないでしょうか。
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