今、「うつ病」と診断された人の数というのは約300万人~400万人といわれていますが、
- 抑うつ症状が出ているのに専門の医療機関で診てもらっていない
- 抑うつ症状に気づいてないけど、実は抑うつ症状が現れている
- 抑うつ症状といえる程ではないけど、ちょっとうつのような症状がある
といった人の数というのは正確には分かっていません。しかし年々うつ病患者は増えているので、そうするとこうした
「分かっていないけど、うつ病」
という人の数も増加しているのは間違いありません。うつ病になる原因というのは患者さん一人、一人によって違いますが、働いている人であればその多くは
「会社」や「仕事」
といったのが原因となっているでしょう。1日の大半またはそれ以上を会社で仕事をしていれば、この原因にも納得はいきますが、出来る事なら
「うつ病になるのを予防したい」
と思いませんか?そこで
『自分で出来る会社が原因のうつ病を防ぐメンタルヘルスケア』
というのを調べてみました。
薬のみに頼らない最新のうつ病治療法
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うつ病治療なら東京日本橋のYSこころのクリニック
1. 「やらされている」に注意しよう。
皆さんは会社では「上司」ですか?それとも「部下」ですか?会社で仕事というのは基本的な自分の仕事というのがありますが、それ以外にも
「上司から仕事を頼まれる」
というのもよくあります。この時に一つ注意しないといけないのが
『やらされている』
と感じ方。
「けど、上司から頼まれたらNoとは言えないじゃない。」
と言われるのは当然ですが、この「やらされている」というのは言い方を変えれば
『やりたくない』
です。「やりたくない」と感じなければ、もし上司が頼まれたとしても問題がないのでこのような感じ方はしないでしょう。しかし「やらされている」、「やりたくない」というのを感じながら仕事をすれば、始めから消極的な考え方になっているので
「どうしたら、この仕事を効率よく出来るか?」
といった解決策がなかなか直ぐには出てこないし、仕事のミスも増えるでしょう。そうなると
↓
上司にミスを叱責される
↓
落ち込む
↓
上司に再度、仕事を頼まれる
↓
やりたくない、やらされている
↓
効率が悪く、ミスもするのでまた上司に咎められる
↓
自分はダメなヤツ・無能なヤツと思ったり、仕事でのストレスが大きくなる
↓
抑うつ症状が現れたり、うつ病を患ってしまう
となっていきます。
この最後の抑うつ症状やうつ病発症となる前までは、実は結構繰り返しループしている事があり、こうしたループによって心の負担が増加してうつ病へというケースもみられます。
もしも皆さんの職場で
「最近あの人、仕事のミスが多くなったな」と思う人がいたら、もしかしたらその人はこの「うつ病ループ」に陥っているのかもしれません。
2. 「やらされている感」を打開するには?
1でお話した「やらされている感」を無くすという程までいかないにしても、それを打開するにはどうしたら良いのでしょうか?答えは会社でよく聞く
「報(報告)・連(連絡)・相(相談)」
そう「ほうれんそう」にあります。どういう事なのか?というと、急ぎでも、そうでない場合でも上司が部下に仕事を頼む時、一つ言えるのは
「部下の仕事の状況を把握していない」
です。だから部下が急ぎの仕事を既に抱えていたり、手が離せない状況だったとしても「お構いなし」となり、これが「やらされている感」を大きくする要因の1つとなります。
そこでもしも貴方が部下で手が離せない仕事があるのに、「これ急ぎで頼む!」と上司に仕事を頼まれたら、「すみません。出来ません。」と突っぱねるのではなく
「すみません。今どうしても手が離せない仕事があってPM2:00には終わるのですが、それからしても大丈夫でしょうか?」
と尋ねてみましょう。上司はこの時点で貴方が既に手が離せない仕事を抱えているというのが分かるので、ここで他の人に頼むか、
「そうか。ではPM2:30までならギリギリで間に合うから、PM2:00に終わってからお願い出来ないか?。」
という方向になるかもしれません。もしそうなったら、その時は「分かりました。」と仕事を引き受けましょう。
ちょっとしたポイントなのですが、こうする事で
貴方(部下):仕事を無理やり押し付けられた=「やらされている感」が無くなる
上司 :仕事をスムーズにしてもらえるので、自分の仕事もやりやすくなる
という効果が出てくるので、どちらにとっても良い結果となるのではないかと思います。この打開策、もう一つのポイントは
「部下は勇気をもって相談を。上司はその勇気を買って策を練る」
です。上司に何か相談や意見をするというのは、部下にとっては
「ダメな奴だと思われるんじゃないか?」
「返って責められるのではないだろうか?」
と不安にかられながらも、勇気をもってもちかけています。そのせっかく勇気をもって部下が相談した事を「ダメだ!」としていては、その内仕事を頼んでもしてもらえなくなるし、そのワンマンぶりが部下のうつ病を招いて、職場のやる気度を下げてしまう形となってしまいます。
またそれだけでなく、上司のワンマンな態度が原因でうつ病となった場合は上司や会社が損賠賠償訴訟を起こされる可能性も出てきますよ。
報告・連絡・相談というのは仕事だけでなく
「自分をうつ病から守る」
スキルとしても役に立つといえます。
3.「○○じゃないといけない」、「頑張らなきゃ」を捨てる
皆さんが働いている職場で
- ○○じゃないといけない
- 頑張らなきゃ
という固定観念のある人っていませんか?こうした固定観念は
『自分で自分に』
余計なプレッシャーを与えてしまい、それがストレス・心の負担となりうつ病となってしまう、いわば
「うつ病になりやすい人」
です。このような固定観念は自分が生まれ育ってからの環境や両親からの教育が深く関わっているのですが、会社でこうした人が働いていると
「自分に任せられたんだから、絶対成功させないと」
「失敗したら仕事が出来ない奴だと思われるかも。失敗は許されない」
という考え方が強くなり過ぎ、本当は自分の仕事量をオーバーしているのに「出来ます。」と答えたり、やりたくない仕事でもつい「やります」と引き受けてしまいます。
皆さん
「微笑みうつ病」
といううつ病をご存知でしょうか?これは周囲に心配や迷惑をかけないように抑うつ症状があるにも関わらず、終始「微笑み」を浮かべているようなうつ病です。
もし明らかに「オーバーワーク」だと思うのに、「大丈夫です。」と仕事を引き受けているような人は、この微笑みうつ病タイプの可能性があるので、そんな時は周りの人が
「最近、残業が多いけど頑張り過ぎてない?」
「最近忙しそうだけど、体調は大丈夫?。」
と一声かけてあげてください。
一声かけたところでこういったタイプの人は休もうとはしないし、「大丈夫です。」の一言で終わるかもしれませんが、この一言で本人自体が「私、疲れているんだ」というのに気付くきかっけにはなります。
うつ病は早期発見・早期治療なら、薬を使わずに改善や回復が出来ます。だから、この「気付く」は
「うつ病の状態を最小限に抑える」
「うつ病を薬を使わないで治療する」
為には重要なポイントとなってきます。
会社の人事、労務の方へ
ここで会社の人事や労務の方へ、
「社員のうつ病の可能性を見分けるポイント」
を一つご紹介します。人事や労務では勤怠管理を行っていると思いますが、もしも勤怠のタイムカードを見て
「残業、早朝や休日出勤が多過ぎる」
という社員がいたら、それは単に忙しいのではなく
「うつ病の可能性」
「メンタルヘルスが異常をきたしている」
というのを疑ってください。
何で勤怠管理でそんなのが分かるか?というと先程の「○○しなければ」、「~とあるべきだ」という考え方が強い人は、それに加えて
「もっと頑張らないと」
と自分で自分の頑張りや能力を認めておらず、それで残業・早朝や休日出勤が多くなるのです。
そしてもう一つ、
『双極性障害』
といううつ病の場合、気分の落ち込みがある抑うつ状態と気分が高揚している(ハイな状態)躁(そう)状態が症状として現れます。双極性障害を患っている人で、躁状態の症状の時は必要以上に意欲・やる気といったのが出てくるので、こちらも残業・早朝や休日出勤が多くなります。
勤怠のタイムカードやデータを見て、
「あれ?この人、何だか定時以外の勤務時間が多いな。。。」
と感じたら「残業代がかさむ」と思わずに、「もしかして。。。」を考えてみてください。そして上司や職場の人に
「本当に忙しいのか?」
を確認してみてください。ここでもしうつ病発症の可能性に気づければ、会社としても手遅れにならなくて済みます。
4.「出来なくても大丈夫」、「出来たらラッキー!」という気持ち
「○○でないといけない」、「~するべきだ」という考え方は、必然的に「もっと頑張らないと」という気持ちを生んでしまいます。そしてもっと頑張らないとと思うと、必要や能力以上に仕事をしようとしてしまい、ストレスやプレッシャーを増幅させてしまいます。
そういった気持ちを少しでも和らげて、自分のメンタルヘルスの健康を保つには
「出来なくても大丈夫」
「出来たら、ラッキー!」
という気持ちを持つ事です。
会社で仕事とはいえ、人には向き・不向きそして得意・不得意があります。向いている・得意な仕事であれば少々やっかいであってもこなしていけますが、不向き・不得意の場合はそうはいきません。そしてこの不向き・不得意な仕事というのはイコール「やらされている感」となっていきます。
そんな仕事を「絶対、失敗しないように完璧に」と思いながらすれば、うつ病の原因ともいえるストレスや心の負担は増える一方です。
少し無理やり的かもしれませんが、
「元々苦手な仕事だから、とりあえず出来たらラッキー!」
と考えると自分にとってマイナスイメージ的な仕事であっても、少し心が楽になってきます。心が楽になれば、ちょっと凝り固まった頭が柔らかくなるので、
「あ!こうすれば上手く出来るんだ!」
という解決策を見つけられるかもしれません。そうすれば抑うつ状態になる可能性が低くなるし、自分のメンタルヘルスが不調となるのを防ぐ効果もあります。
5.日頃からの仕事の段取りで、うつ病を予防する
皆さんが普段お仕事をする時、
- こなさなければいけない仕事を順々にこなす
- 段取りを考えてから、仕事をする
のどちらですか?そしてこの2つの内どちらに
「仕事をしながらでも、うつ病を予防」
出来ると思いますか?答えはBです。
これ、一つ言わせて頂きたいのが「こなさなければいけない仕事を順々にこなしていく」のが悪いというのではありません。仕事を順々にこなしていくのも一つの方法ではありますが、この場合「よしっ!次の仕事!」となった時に、それが苦手意識のある仕事だったら
「あ、これ私、苦手なんだよね。。。」
と一気に「やりたくない」、「やらされている」度がアップしますから、出来るまでの時間を要するだけでなく
「これで失敗したら。。。」
という過度なプレッシャーがかかってしまうので、心のお疲れ度もアップしてしまいます。
更に先程のうつ病を予防出来る「報・連・相(ほうれんそう)」においても、
- 自分が今日こなさなければならない仕事
- 今日締切または今日中にしなければならない仕事
というのが把握出来ていないので、上司に仕事をお願いされた時に「仕事がいっぱいで出来ません!。」と突っぱねた言い方になってしまい、
「アイツは仕事が出来ない」
と思われてしまい、職場で孤立。。。なんて事になるかもしれません。
そうなると仕事のストレスだけでなく、職場の人間関係でのストレスも加わって、うつ病になる可能性はより高くなります。こうした日頃の仕事でのうつ病予防そしてメンタルヘルスの健康を保つには月並みではありますがやはり
『その日1日の仕事の段取りを作る』
のが効果的です。段取りを作るというのは自分の頭の中で
「あれして、これして」
とするのではなく、メモ書きで構わないので
- 午前中にする仕事
- 午後~定時までにする仕事
- 締切が今日までの仕事
- 今日必ず終わらせないといけない仕事
と大まかに分けて書いていき、それを机の目立つ所に貼るなり、置くなりしておきます。こうすると自分で段取りをチェック出来るだけでなく、もし上司に急ぎの仕事を「どうしても」と頼まれた時にメモを見せながら
「今、こんな感じで手が離せなくて」
という相談がしやすくなります。
デスクワーク担当の方へ:段取りメモとカレンダーで状況を知ってもらう
うつ病は老若男女問わず誰もがなりうる病気ですが、会社でとなると一概にとは言えませんがどちらかというと
「デスクワーク担当者」
がなる確率が高いといわれています。それは周りからデスクワーク担当者が
「仕事をあれこれ頼まれやすい存在」
と思われているからです。もちろんデスクワーク担当者も仕事を抱えていて決して忙しくないというのではありませんが、どうしても
「ずっと会社にいる」
という観点から「暇そう」、「仕事を頼んでも大丈夫そう」と思われがちになります。実は私も昔通算12年程、営業事務をしていた事がありますが
「営業ほど忙しくないでしょ。だから、これお願いね。」
とポンと仕事を投げられた経験が多々あります。最初の頃は怒りもあって、ワザとギリギリにやり終えるたりもしていましたが、流石に「大人げないな」と思ったのである策を講じてみました。それが
「段取りメモとカレンダー」
です。
段取りメモはミスコピーの裏紙を適当な大きさに切って、その日の日付を書き先程の
①午前中にする仕事
②午後~定時までにする仕事
③締切が今日までの仕事
④今日必ず終わらせないといけない仕事
を書き出します。この時に③と④については締め切り時間を赤で目立つように書いておきます。カレンダーの方には例えば請求書作成・送付、勤怠管理、現金精算処理といった
- 毎月行っている決まった仕事
を記入しておきます。この2つがあるとデスクワーク担当の私の『忙しさ』というのが上司や同じ職場の人に分かってもらいやすいので、急な仕事を頼まれる事が少なくなりました。そして仮に急な仕事を頼まれたとしても
「この締切が終わった後でいいよ。」
と言ってくれるようになったので、いきなりポンと投げられてアタフタする事も怒りに内心「キーッ!」となる事も失くなりました。デスクワーク担当者の忙しさというのは周りからは分かりづらいものです。だから
『忙しさを見えるように』
すると、少し事情が変わってくるでしょうし、うつ病になる手前で心の負担を軽く出来るかもしれなない。となると、
『自分のメンタルヘルスケアにもなる』
可能性は大いにあるのではないかと思います。
6.食生活に気をつける。
「うつ病予防やメンタルヘルスケアについてなのに、何で食生活?」
と思うかもしれませんが、社会人になると残業や飲み会といったので食生活がそれまでよりも乱れがちになる事が多くありませんか?そして女性だと社会人を問わずではありますが「ダイエット」をしている人も多いのではないでしょうか?
うつ病は「心の病気」ではあるのですが、実はうつ病になる原因の一つに
『暴飲暴食やダイエットによる栄養の偏りや栄養不足』
というのがあるのは、まだ余り知られていないかもしれません。栄養不足になると脳の神経伝達物質が少なくなってしまい、感情や気持ちのコントロールが上手く出来なくなります。また不安感や焦燥感というのを強く感じるようにもなるので、
抑うつ症状を起こしやすくなる=うつ病になる
危険性が高くなります。だからもし「お昼をコンビニで簡単に」というのであれば、お弁当を持参したり、社食や定食屋さんで定食を食べるといった
「出来るだけ、バランスの良い食事」
を心がけてみましょう。3食の内1食を必ずという風にマイルールを作れば、1人暮らしの人でもしやすいし、3食全部が偏った食事や食べないといったのよりも、うつ病になるリスクは微々たるものではあっても下げられます。
ただこの為に「お金がかかる」と感じつかもしれませんが
『うつ病から自分を守る為の必要経費』
と思えば決して「お金がかかる」そして「高い」だけではないと感じるようになってきませんか?
7.体からの警告サインに気づいて、時には自分を甘やかす
最後にうつ病というのは「ある日、突然」というよりかは、今までのストレスや心の負担が蓄積されてそれが決壊してなってしまったという方が発症までの経緯としては正しいといえます。
そんなうつ病は気分の落ち込みや感情のコントロールが出来ないといった症状の他にも、
『体への症状』
で「このまま無理すると、うつ病になりますよ!」という警告サインを出している事があります。こうした体からの警告サインの例としては
- 頭痛
- 腹痛
- 肩こり、腰痛
- 目まいや体のほてり
- 拒食や過食
といったのがあります。こうした体からの警告サインは普通のよくある風邪や疲労感といった肉体的症状と考えてしまい、抑うつ症状に結びつけるのは難しいです。
しかし、もしもこうした症状があって内科等を受診して、治らない・効果を感じられないといった場合はそれは肉体的な症状ではなく、抑うつ症状が引き起こしている体からの警告サインと受け止めて心療内科や精神科といった専門の医療機関での診察を考え、出来るだけ早く受診した方がいいでしょう。
長くなりましたが、ここでのちょっとしたポイントを抑えれば会社で仕事をしながらメンタルヘルスの健康を保ったり、うつ病になるのを防げる効果が期待出来ます。
けど「もしかして。。。」と思うくらい抑うつ症状を感じるようになったり、食べれない・眠れないといった日常生活に支障をきたすようになったりすれば、その時は速やかに心療内科や精神科といった医療機関を受診してくださいね。
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