皆さま、こんにちは。 YSこころのクリニックの奥村です。
毎日、蒸し暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか? 外は暑いけれど、電車の中やお店の中は、冷房で身体が一瞬で冷えますね。 羽織るものを一枚持って出かけたいですね。
「守・破・離」という言葉は佐藤先生がよく使われます。 その本当の意味がわかっていませんでした。
原点に帰って徹底的に「守」からやってみます。 我を出さないとはどういうことなのか? 佐藤先生が説明してくださっています。
それでは、佐藤康行著「捨てる生き方」より、
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主張を捨てる!
最近は、きちんと自己主張できることが重視され、 学校教育でも上手な自己表現をするためのカリキュラムが 組まれるようになりました。
このこと自体は望ましいことですが、いったん自分の主張を捨てて、 人に従ってみることも、自分を成長させる上で大変重要なことです。 自分の考え方や主張を捨てることは、人に学ぶには非常に有効な方法です。
「学ぶ」の語源は「まねぶ」つまり「マネをする」ということだそうです。 真似をするためには、自分の我を出さないことが重要です。 何かを学ぶには、自分を捨てなければならないのです。
「守・破・離」という言葉があります。 「守」は、師の技術や方法を忠実に守って学ぶこと。 「破」は、学んだ技術・方法を破壊し、乗り越えること。 「離」は、師から完全に独立して、独自の技術・方法を確立することです。
人間は、知恵を継承して成長する動物です。 人間の成長は、この「守・破・離」の三段階を経て進むと考えることができます。 「守」の段階がなければ「破」も「離」もありません。
何事も、「守」から始めなければならないのです。 では、我を出さないとはどういうことか。 それは、人から何か言われたら、抵抗なく従うことです。
「あの人のようになりたい」と思うほど、立派な人、憧れる人がいれば、 そっくりその人の真似をしてみることです。
特に悩みを抱えていたり迷いがあったりするときには、 こういう作戦をとってみるといいでしょう。
そのとき大切なことは、とにかくどんなことでも真似をすることです。 自分だったら絶対にしないようなことでも、腹を決めて一度やってみることです。 我を捨てるとはそういうことです。
人生の暗礁に乗り上げているようなとき、この作戦を実戦すると、 流れが変わってくることが多いといえます。
自分では到底できなかったことができるようになります。 そして、自分の枠が広がり成長します。
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次回につづく
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。