現在40歳の私が小・中学生だった頃は「登校拒否」と言っていたのですが、今は
『不登校』
なんだそうですね。不登校は読んで字の如く
「(学校へ)登校しない」
です。こうなってしまうのは、単に「サボりたいから」、「嫌いな教科の授業があるから」というのではなく、実は
「大人が抑うつ症状やうつ病になると同じ」
症状を抱えていているケースの方が多いので、学校だけに原因があるというものではありません。では、どこに原因があるのか?それは子供が抱えている「心理的ストレス」です。
これがある場合、私もそうでしたが何かがイヤで学校に登校しないのではなく、
『学校へ行けない』
状況に陥っています。
そんな子供の心の『闇』に気づかずに
「学校へ行かないと落ちこぼれる」 「勉強についていけなくなる」
と言わんばかりに、周りの大人や学校の先生が何とか学校へ行かそうとアレコレ策を練っても、それが逆に抑うつ症状という逆効果を生んでしまうので、不登校だけではなく
- 引き籠り
- 不眠症
- 過食や拒食
を繰り返すようになります。これは大人の抑うつ症状やうつ病と同じといえますし、更に症状が進んでしまうと
- リストカットや自殺未遂
- 自殺
という最悪なケースへとなってしまいます。
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1.子供の世界にもストレスはある
大人の皆さんに質問です。遊んでいる子供達を見て
「いいなぁ~、子供はストレスなくて」
と思った事ありませんか?
確かに子供には大人のように会社に勤めるハードさというのはありません。けど子供にストレスがないというのは間違いです。なぜなら子供の世界にも、塾や習い事そして友達同士の喧嘩といったトラブルがあります。
塾や習い事が大人が会社に勤めるのと同じようなハードさだとすれば、友達同士のトラブルは大人の人付き合いに通ずるものがあります。
だとすれば、子供の世界にもストレスになるものが存在していると思えませんか?
2.子供の世界のストレスは「えっ?そんな事で?」と思うものも。。。
次に子供の世界のストレスには、一体どういったものがあるのか?というのを、もう少しお話していきます。子供の世界のストレスには
- 塾や習い事での成績が思うように伸びない(上がらない)
- 学校での勉強についていけない
- 友達関係(喧嘩をした、いじめ)
といった学校や習い事での環境や人間関係でのいざこざといったのから
- 親の虐待や過干渉
- 両親の離婚や再婚
- 引っ越し
等の「自分の身の回りの生活環境の変化」といったのまで多岐にわたります。そして中には
「クラス替えで仲の良い子と離れてしまった」
「○○ちゃんが私よりも他の子と遊んでいる」
「先生が新しくなった」
といったのもあります。
後者の3つは大人から見れば
「えっ?そんな事で?」
と思うかもしれませんが、これらは子供の心にとっては想像以上にストレスや負担となり、抑うつ症状となる可能性が高く、実際にこうしたのが原因で不登校になるケースは結構多いといわれています。
3.不登校は子供からの「もう無理!助けて!」というSOSサイン
子供が不登校になった時、当然ですが親としては
「なんで?どうして?」
となり、それを子供に問いただして
「そんなの気にしないの。」
「そういうのは先生に相談しなさい。」云々。。。
で、何とか学校へ行かせようとします。不登校の経験のある私からあえて言わせて頂きます。
「これでは何の解決にもなりません!」
そしてこんな事をいうと屁理屈と言われるかもしれませんが、
『気にならないなら、思い悩んだりしません』
『先生に相談できるなら、心の負担となっていません』
こうした子供の思いを考えてみれば、子供にとって不登校そして「学校へ行きたくない」は
「もう無理!助けて!」
というSOSサインなのです。
4.SOSサインが出たら、まず慌てず騒がず「話をじっくりきいてあげて」ください。
学校に行きたくない、そして不登校というSOSサインを子供が発したら、その時は
「どうして行きたくないの?。」
「誰にされたの?。」
「何が嫌なの?。」
と詰問したり
「先生、うちの子が学校へ行きたくないと言ってます!。」
等と事を大きくするような結果になる事をしないでください。もしそんな態度で接すれば、子供は
「自分が言ったから、こんな風になってしまった」
と心の負担を増やしてしまいます。
そして、もしクラスの誰かが関わっている場合だと
「仕返しの恐怖」
に怯えるようになります。
そうすれば不登校だけではなく、不安感、眠れない、食べれない等の抑うつ症状が出るようになって、大人と同じようにうつ病になってしまう危険性があります。
もしこうしたSOSサインを子供から受けたら、慌てず・騒がず話をじっくり聞いてあげてください。大人のうつ病でもそうですが、こうした状況に陥ってしまうのは
「誰にも言わずに1人で抱え込んでいるから」
というのが関係しています。ですので、まずは溜まっているものを吐き出させてあげてください。それだけでも
「誰かに話せた」
と感じられますから、少しは心の重荷が軽くなる効果があります。だから、いきなり打開策を見つけるのではなく、一旦、子供の状況や気持ちをよく把握するように努めてください。
そしてそれから打開策を探してもも遅くはありませんし、心の重荷が軽くなっている分、不登校から早く抜け出せるのに期待が持てるようになってきます。
ただ、中には話すのが苦手だったり、内容がとてもナイーブといえるものなので「どう話したらいいか分からない」というお子さんもいます。そして学年が低い子供ほど大人のように言葉で表現が出来ません。そういった場合はどうしたらいいか?というと1つの方法として、
「手紙を書く」
があります。この方法だと言葉で上手く言い表せないタイプでも、文字で自分の気持ちを相手に伝える事ができます。今回は分かりやすい例えとして「手紙」としましたが、文字にするというのであれば
- 日記
- メール
- メモ
といったのでも構いませんし、メッセンジャーやLINEといったチャットでも大丈夫です。(けどLINEやチャットの場合は、相手を限定してくださいね。)
5.「学校へ行きたくない」と同じとされる、こんな態度・あんな行動
不登校となる時には「学校へ行きたくない」と言い出すのが一般的ですが、中には
「次第に不登校になっていった」
というパターンがあります。この時「学校へ行きたくない」というSOSと同じサインを
- イライラしたり、口調が荒くなった
- 学校の事を聞くと、話そうとしない
- 爪を噛む、髪の毛を抜く、リストカット
- 眠れない、夜中や明け方に何度も起きる
- 食事を食べようとしない、食欲が前よりも落ちる
- 週末や祝日等の夜に体調不良を訴える
- 子供が持ち物をよく失くしたり、壊れたりする
という態度や行動で示しています。
特に最後の持ち物をよく失くす、壊れてるといったのは本人がしているというよりも、
「いじめによって」 というのが多いとされています。
いじめによっての不登校で無理に学校へ行かせるというのは
『火に油を注ぐ』
といっても過言でありませんし、
子供のストレスの増加 → 抑うつ症状がひどくなる → うつ病になる → 不登校からなかなか抜けられない
という道を辿っていくようになるでしょう。そうなると学校へ行けないだけではなく、その後の進学や生活といったのに影響が及んでくるので、
『子供の一生が(悪い方へ)変わってくる』
可能性が高くなります。だから、こうした行動や態度が出るようになったら、
『SOSレベルで要注意』だと思ってください。
6.躊躇せずに専門家に相談を
子供が不登校になると、
「わが子の事だから」
と、自分達でどうにかしようとなるのは親として当然だと思いますが、少なくとも私の経験上や私と同じように不登校になった知り合いの中では
「そうやって親が動けば動く程、子供の状態は益々悪く」
なっていました。
親だから、わが子だからという思いは分からなくはありませんが、不登校や子供の抑うつ症状やうつ病の専門的な知識を持っている親というのは、そう多くないでしょう。
だとしたら、この素人判断で不登校や子供の抑うつ症状、うつ病に立ち向かっていったところで太刀打ちは出来ませんし、良い結果とはならないと思います。
私が不登校をしていた30年くらい前というのは、こうした専門家に相談するのは手間がかかったりしていましたが、今はスクールカウンセラーが学校にいたり、不登校についての相談センターや窓口も増えて利用しやすくなっています。
スクールカウンセラーはもちろん、こうしたところにいるスタッフは不登校の改善だけでなく、子供の心理について等にも精通している『プロ』です。そんなプロの味方にすれば、素人判断で動くよりも格段に不登校に太刀打ち出来るようになると思います。
だから
「自分が親なんだから、何とかしないと」
「子供の不登校を治せないなんて、親失格だわ」
と思わずに、そして
「カウンセラーを頼ったら、ダメ親と思われるんじゃないだろうか」
と躊躇わずに、専門家に相談をして彼らの知恵や情報を活用してください。
その方が例え、回り道や改善しているようなに感じても、子供の不登校や抑うつ症状・うつ病については『良い方向へ』進んでいくでしょう。
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