突然ですが、子供の頃に出来て、大人になると出来なくなる事って何でしょう?
色々な答えが出そうですが、その中の一つが
『泣く事』
ではないでしょうか?
子供の頃は転んでは泣き、喧嘩をしては泣き、駄々をこねては泣きと泣きたい時は我慢せずに泣いていたと思いますし、私自身はかなり泣き虫だったので毎日3回は「ウワ~ン!」となっていた気がします。
それが大人になると
- 泣くのは弱みを見せる
- 人前で泣くなんて恥ずかしいし、みっともない
と、段々と泣けなくなくなるだけではなく、
「泣く=我慢しなきゃ」
となってきます。
泣くのを我慢するというのは、心の中にある
- 悲しい
- 辛い
- 不安
を吐き出す事が出来なくなるといわれているので、結果として
『心にストレスや不安感が溜まってくる=うつ病になる可能性が。。。』
となってきます。
女性の中には「泣くとスッキリする!」という人もいるかと思いますが、それは心の中にあったモヤモヤや悲しみ、辛さといったのが吐き出されているからだといわれています。
こうしたモヤモヤや不安、悲しみ、辛さがなくせる作用がある「泣く事」には
『うつ病を防ぐ効果がある』
と、最近注目されています。
そして、そんな泣く力に注目した
『涙活(るいかつ)』
というのが少し前から聞かれるようになりました。
泣くのは何となく「悪い、嫌」というイメージがあるかもしれませんが、
『うつ病が予防出来る』 『心のストレスを減らせる』
としたら「泣くのも悪くない」と思えるかもしれません。
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1.感動した時の涙は、緊張や不安を和らげる
涙といっても実は目を保護する為の涙やゴミや玉ねぎを切った時に出る涙、そして
「感情で出る涙」
というのがあり、うつ病予防に効果があるのはこの感情で出る涙です。中でも
『感動の涙』
には緊張や不安といった抑うつ症状やうつ病の元となるのを和らげる作用があるといわれています。 この感動の涙というのは副交感神経が働いて流れる涙です。ちなみにストレスや緊張している時は交感神経が活発に働いています。
感動の涙はストレス等で活発に働いている交感神経から、リラックスさせる働きがある副交感神経に切り替える役割をしているので、これが不安感や緊張が和らぐ効果があるといわれています。
2.医学研究的な涙についての話
ここであるアメリカの生化学を研究している博士が、
「感動の涙には緊張や不安から生じた化学物質を排出する働きがあるのではないか?」
という一つの説を証明する為に実験に協力してくれる人を募って、各々の
- 玉ねぎを切った後の涙
- 感動的な映画を見た後の涙
の成分を調べました。
すると、感動的な涙の方にストレスホルモンによって作られたたんぱく質が多く含まれている事が分かりました。
この結果によって
「涙にはストレスを外に出す役割がある」
というのが医学的にも分かったとされています。
この研究の時は感動の涙ですが、悲しい時に出る涙にも同じように心にあるストレスを外へ出す効果があるそうなので、悲しい時に泣くのを我慢するのは
「心のストレスが外へ出れない→どんどん心に溜まっていく→抑うつ症状やうつ病に」
という可能性があるので、泣けるときは我慢しないで泣いた方が
『心の健康を保つ為』
にも良いといえます。
3.寝る前に泣いて、ぐっすり眠ろう!
うつ病や抑うつ症状とまではいかなくても、
「夜、眠れない」 「睡眠が十分ではないのか、朝なかなか起きられない」
という方いませんか?そんな時に一度
『寝る前に泣いてみてください』
「えっ!寝る前に?」と思うかもしれませんが、泣くと脳内ではセロトニンというホルモンを多く分泌するようになります。
セロトニンは別名を「ハッピーホルモン」と呼ばれているホルモンで、普段は私達の幸福感や満足感といったの関わっているのですが、寝る前に泣いて分泌されるセロトニンにはメラトニンという睡眠ホルモンの分泌を促すので、夜ぐっすり眠る事が出来るといわれています。
「けど寝る前に泣くと、朝起きたら目が腫れる」
と思うかもしれませんが、これは泣いたからというよりも泣きながらや
「泣いた後に、目をこするから」
腫れてしまうのです。だから泣いてもこすらずに流しっぱなしにするか、タオルなどで優しく押さえるようにすれば、朝起きてもそんなに腫れないですよ。
4.よく行われている「涙活」と感涙療法士について
涙を流す事がストレスを外に出して、うつ病予防にも効果があるというお話をしたところで、「密かなブーム」となっている『涙活』に、どんなものがあるのかをご紹介していきます。
まず本屋さんなどで行われているのが「涙活読書」というものです。これは5人前後のグループで自分が泣ける本を読んで、涙するというものです。これと同じような内容で「涙活映画鑑賞」といったのもあります。
この時こうした活動のリーダー的または活動の進行役となるのは、書店員だったり、心理カウンセラーだったりするのですが、最近
「感涙療法士」
と呼ばれる人が行う涙活があるそうです。この記事を書くにあたって初めて知った感涙療法士について調べてみると、
「涙活をして心が健康になれるケアをしていく人」
なんだそうです。民間資格なので国家資格のような効力はありませんが、この感涙療法士が行う涙活は参加者が多く、予約が直ぐにうまってしまうほどの人気があったり、中にはサークル的な活動をしていたりします。
それから、今、中学校や高校で涙活を取り入れている所があるそうです。
中学生や高校生は思春期の時期になりますから、色々と多感な事が多いです。そしてそれによって、
- 人間関係
- これからの自分の人生について
の悩みといったのが出てくるようになります。
そして受験生と呼ばれる立場になると、進路や受験勉強でのストレスといったのが増えてきます。こうした多感な時期の彼らの不安や悩みを涙活で和らげるという授業を行うと、
「心が楽になった」
という声が聞かれたり、
「クラスの雰囲気が前よりも良くなった」
という先生方の意見が多く寄せられているそうです。
思春期の時期は「よく分からないけど、モヤモヤする・イライラする」といった事や、「私ってなんだろう?」、「人生とは?」と思い悩んだりします。
そんな時に涙活すると、そんなモヤモヤ・イライラそして漠然とした不安や悩みといったのがスッキリする効果があるので、それが先程の生徒や先生方の声をなっているんじゃないかなと思います。
皆さん、うつ病というと大人がなるというイメージがあるかもしれませんが、大人社会と変わらない中高生の間でも、うつ病や抑うつ症状を抱えている人は多く、そうした若い患者さんも心療内科や精神科では増えてきています。
そんな若い世代のうつ病を防ぐ、抑うつ症状やうつ病になる原因を心に溜めないようにするという意味では、涙活を学校でするのは効果的なのかもしれません。
5.うつ病を防ぐ「マイ涙活グッズ」を作ってみよう
泣いて心に溜まったストレスや不安感をなくしていき、うつ病の予防に役立ちそうな涙活は、先程の涙活読書や映画鑑賞会に参加するのもいいですが、
「人前じゃ泣けない」
「泣くなら、一人で泣きたい」
という人もいらっしゃるのではないでしょうか?そういう方には
『マイ涙活グッズ』
を作ってみませんか?
マイ涙活グッズは、ご自分が泣けるものであれば本でもDVDでも思い出の物でも何でも構いません。
これを手元に用意しておいて、不安感やイライラといったのを感じたら寝る前に読んだり、見たりして、思いっ切り泣いてください。そして、そのまま寝てしまいましょう。翌朝、起きた時に気分がスッキリしているかもしれません。
それからこれは私が今実際にしているのが「涙活デイ」です。要は、
「今日は泣くぞ!」
という日です。
人によって多い少ないはあると思いますが、皆さん「泣きたくなる」って時ありませんか?一番良いのはそう思った時に泣ける事ですが、普段の生活ではそうもいかないので私は何となくイライラしたり、ストレスが溜まっているなと感じたら、涙活デイを作ってボロボロ泣いてます。
そうしてなかば泣き疲れて眠ってしまうのですが、起きた時はかなりスッキリして
「さぁ、また頑張るぞ!」
と元気になってます。この涙活デイを作ってからは、余りクヨクヨと悩まなくなったし、「ストレスが溜まっているな」と感じなくなりました。そして泣き疲れて眠ると、確かにグッスリ眠れているようで睡眠不足もちょっと解消されているみたいです。
「泣く」事は誰もが出来る行為であり、場所は少し選びますがそう難しいものではないので
「最近、何だか気分が晴れないな」
と思ったら、そこからうつ病や抑うつ症状を招かないようにする為に『涙活』してみませんか?
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