YSこころのクリニックスタッフブログ

現代のうつ病事情を読み解く!東京都江東区門前中町の心療内科・精神科「YSこころのクリニック」がうつ病に関する様々な情報をお届けします。

ママがうつ病にならない為の3つのポイント 『甘える、手を抜く、ワガママになる』

f:id:yskokoro:20150831163823j:plain ママの皆さん。今日も家事に、子育てに、それからお仕事をされているならお仕事にと、色々お疲れ様です。旦那様の中には

「主婦って、そんなに大した事ないだろう」
「仕事と両立させたいと言ったのは君なんだから」

という方がいらっしゃると思いますが、

『大した事ないと思うのなら、一度やってみてください』
『仕事と家事を両立させたいけど、時には甘えたいし、愚痴も言いたくなる』

のが『ママ』です。

以前、どこかの動画サイトで

「世界で一番過酷で、長時間の労働、休憩・休日なし。給与なし。それがママの仕事です」

という動画がありました。

この動画が全てを語っているとまでは言いませんが、ママの毎日の多忙さや気が抜けないという状況は表現されていると、同じママとして感じています。

ママの心にストレスや疲労が溜まっていけば、そこから

『うつ病』

になる危険があります。そして現在、主婦やママのうつ病患者というのは増えてきています。

1.ママ特有の『うつ病になる原因』について

最初に

『ママ特有のうつ病になる原因』

を考えてみましょう。

ママ特有というグループでのうつ病の原因としては

  • 子育て
  • ママ友関係
  • 嫁姑関係
  • 親の介護

等が挙げられます。中でも子育ての場合は

「赤ちゃんが生まれてから独立するまで」

成長、学校や習い事、思春期と悩みが尽きる事がありません。

更に子供がいると必然的ともいえる「ママ友関係」も、最近はこれが原因で自殺をしたママがいるという悲しいニュースがあるほど、「一度こじれると根が深い問題」となります。こういった時に、

  • 悩みを話せる人
  • 家族の協力

がないと、

『ママ1人が心にストレスを溜めていく』

ので、結果としてうつ病を招いてしまいます。

次に嫁姑問題と親の介護ですが、こちらも「一度こじれると根が深い問題」といえます。そしてもしかするとこちらの方が家族が関わってくるので、「ママ友関係よりもとても厄介になりやすい」といわれているようです。

こうした原因の他に、お子さんが独立して子育てが一段落した時に「空の巣症候群」となりそこからうつ病になるというケースもあります。

2.ママがうつ病にならないようにするポイント1:「甘える」

さて、ここからはママがうつ病にならない為に

① 甘える
② 手を抜く
③ ワガママになる

という3つのポイントを紹介していきます。

まず一番目の

『甘える』

ですが、ママになるとどうしても

「自分がしっかりしないと」
「私が頑張らないと」

という気持ちから、段々と「甘えられなくなります」。甘えられなくなるという事は

『自分一人で何もかも抱えてしまう』

状態になっている事が多いので、言い方を変えると

「絶えずストレスを感じている」

となります。そうなると

『いつ、うつ病になってもおかなしくない』

状況に陥ります。

では、こうならないようにするには、どうしたらいいのでしょうか?それは

『心に抱えている物を下ろす=甘える』

です。

しかし、ただ甘えるといっても

「何をどうしたら。。。」

となるでしょう。甘える方法は色々あるのですが、甘える前に

「今、自分が抱えている物をチェック」

してみてください。

その中で

「私じゃなくても大丈夫」

というのがあったら、思い切って手離してください。最初は不安に感じるでしょうし、

「私がやった方が。。。」

となるかもしれませんがそう思ってしまうと、貴方が抱えている物は減らずに増えていくばかりなので

『うつ病になる危険性』

を自分で作ってしまいます。「そうはなりなくないけど、やっぱり不安」というなら、例えば

「パパに朝のゴミ出しをお願いしてみよう」
「子供にご飯の準備を手伝ってもらおう」

と小さな事から手離していってみては如何でしょうか?その時に

「燃えるゴミは火曜日だから、火曜日だけお願い出来ないかな?。」
「皆のお箸を並べてくれると、ママとても助かるの。」

と、

『甘えたい相手が行動しやすくなる』ように声をかけると

「それくらいしろよ。」
「え~、ヤダ~。」

とはなりづらいです。また、子供なら

「ママのお手伝いが出来た!」

と、自信が芽生えてくる効果が期待できます。

3.ママがうつ病にならないようにするポイント2:「手を抜く」

次のママがうつ病にならないポイントは

『手を抜く』

です。

最初にお話したようにママになると、それまでになかった悩みや環境、立場の変化等で悩みやストレスが増えていきます。ストレスが心に溜まれば、

  • 眠れない
  • 食べれない

という抑うつ症状を起こし、それが続けばうつ病へと進行します。そこでそうならない為に

『手を抜きましょう』

うつ病になりやすい人の特徴の一つに

「頑張り過ぎる人」

というのがあります。

ママさんの中にも

  • 必要以上に頑張る
  • 「私がしないと」と自分にプレッシャーをかけてしまう

タイプの方いらっしゃいませんか?

そういうママさんは普段は元気ハツラツ!でも一度ストレスが溜まり始めると、うつ病になるのは時間の問題となってきます。

だから「頑張り過ぎてるな」、「これ以上は抱えきれないな」と思ったら、その日の家事や予定で次の日にも出来る、その日じゃなくてもいいというのがあったら

『あえて手を抜く』

という選択肢を選びましょう。この時に

「手を抜くなんて。。。」

を思うかもしれませんが、手を抜いたとしても

  • ご飯を作らなくても、お惣菜や外食というテがある
  • お洗濯物が溜まっていたとしても、洋服がないというワケではない

という考え方があります。そして、ちょっと飛躍的かもしれませんが

「生活が回らない」

という状況は少ないと思います。毎日の忙しさを減らし、うつ病にならないようにする為に、時には手を抜いてください。「けど。。。」、「でも。。。」というのであれば

『今日は手抜き日!』

として、思いっ切り手を抜いて忙しさから離れて、「明日を元気の為に」エネルギーを充電しましょう。

4.ママがうつ病にならないようにするポイント3:「ワガママになる」

ママはどうしても

「子供優先」
「家族優先」

となりがちです。それが悪い事でもありませんし、お爺ちゃん・お婆ちゃん世代であれば

「当たり前でしょ!」

と一喝されるかもしれません。

しかし、自分を後回しにして家族の為にと行動したり、アレコレ考えるのは、知らず知らずの内であっても

「自分の気持ちを抑え込んで」

しまいます。

  • 新しく出来たカフェに行ってみたい
  • お友達とランチしたい
  • 1人でゆっくりショッピングに行きたい

そんなママだけの予定でも

「家族を優先しなければ」
「自分の予定は後回し」

としていると、旦那様とちょっとした喧嘩をした時や子供がワガママを言って聞かない時に

「私がこんなに頑張っているのに」
「誰も私の気持なんか分かってくれない」

となり、そこから

『ストレス → 抑うつ症状 → うつ病』

というコースを辿るでしょう。

だから、時には

『自分の予定を優先してワガママに』

なってください。そうする事でストレスの元になる不満やイライラが減っていきます。

ただそうはいっても

「家族に対して何だか悪いな」

という罪悪感みたいなのを感じるなら、その時は家族にスイーツを買ったり、お酒を飲む旦那様であればいつもより1本多くしてあげたりして、

「自分なりにフォローをした」

という実感をもたせてください。この自分なりのフォローをする時に一言、

「ありがとう」

という言葉を添えると、そう言われて「嫌だな」となる人はまずいませんし、言われた方も貴方も「良かったな」と思えます。そうすると次回のワガママも「いいよ」と気持ちよくOKしてくれるのではないでしょうか。

5.甘えても、手を抜いても、ワガママになってもダメな時は。。。

うつ病にならないように甘えても、手を抜いても、ワガママになってもダメで

  • 不安感や焦燥感を常に感じる
  • 眠れない
  • 食べれない
  • 何をしていても楽しくない
  • 趣味や好きだった事をしなくなった

等がある場合、これは抑うつ症状を起こしている可能性が非常に高いですし、

『既にうつ病になっている』

かもしれません。こういう風な症状がある時は、迷わずにそして早急に

『精神科や心療内科で治療を受けてください』

抑うつ症状を放っておけば

「後はうつ病になるのを待つのみ」

といっているようなものですし、うつ病になっているとしたら治療を早期に開始しないと、改善・完治はしづらくなります。

「けど、そういった病院へ行っているのを誰かに見られたら」

という不安がある場合は「A医院」や「Bクリニック」というような

『心療内科、精神科の名前が入っていない病院を選ぶ』

という方法があります。これだと看板をパッと見ただけでは心療内科や精神科というのは分かりにくいので、通いやすいと思います。

また

『心療内科や精神科がある総合病院を選ぶ』

のもバッタリ会ったとしても、貴方が言わなければどこの科に通っているかは分かりませんから、うつ病治療に通っているのを気づかれにくいです。

それから

「病院へ行ったり、治療を受けたりするほどでもないんだけど。。。」

という場合は、

『電話相談』

を利用するという方法があります。

電話相談なら家にいながらにして、誰かに自分の悩みや不安を話せるし、仮に解決できなかったとしても溜まっていた物を吐き出せるので、心の負担を軽く出来ます。

電話相談については「いのちの電話」のように自殺防止を兼ねてあらゆる問題を24時間で聞いてくれるところもあれば、日時が決まっているところもあります。

こうした情報はお住まいの地域の市や県のホームページや、市政だよりのようなのに載っているので知っておくと、貴方がうつ病になるまたは一歩手前といった時に助けてくれるかもしれません。

ママが元気がない、浮かない顔をしていると、そんな素振りを見せないかもしれませんが

「皆、ママを心配しています」

そして

「皆、ママの笑顔が大好きです」

だからそんなママでいられるように、そして「もうイヤっ!」と爆発したり、うつ病にならない為に時には

『甘えて、手を抜いて、ワガママになって』

くださいね。

この3つの方法には「コレ!」という決まりはありませんので色々な方法を試してみて、

「私の甘え方、手の抜き方、ワガママの仕方」

を見つけておくと肩の力を抜けれるようになります。そして肩の力が抜けれたら、うつ病予防に繋がってくると思います。

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