YSこころのクリニックスタッフブログ

現代のうつ病事情を読み解く!東京都江東区門前中町の心療内科・精神科「YSこころのクリニック」がうつ病に関する様々な情報をお届けします。

命をつなぐバトンリレー

YSこころのクリニック、カウンセラー金田です。 今回は、 佐藤康行先生の「社長!二代目の仕事は魂の継承だ」より 「第1章 継承は駅伝と同じだ」より 【命をつなぐバトンリレー】をお送りいたします。 …………………………………………………………………………… 【命をつなぐバトンリレー】 死ぬ、次の命がそのバトンを受ける、その次の命がまたバトンを受けるー

今、日本は、かつて経験したことのない閉塞感の中にいると言えるでしょう。 いえ、日本に限らず、世界中がそうでしょう。

経済の行き詰まりはどうでしょうか。 かつてのバブル経済崩壊を彷彿とさせ、失業者や定職に就けない若者を 生んでいます。

その他、教育現場、政界、医療現場など、どこを見渡しても、私たちにとって 生きづらいと感じられる事象が次々と起こります。

一生懸命やっていてもうまくいかないという状況の方、今はどうにか動いているが 先行きが不安だという方も大勢いることでしょう。

それに追い打ちをかけるように、2011年3月には東日本大震災が起こりました。

有無を言わさず、一瞬のうちにお金、仕事、希望、夢や将来などを含む、すべてを 失ってしまった出来事でした。

この震災をきっかけとして、エネルギー分野、医療分野、建築分野などで 多くの課題が浮き彫りになってきました。

誰もが現状に満足せず、奮起していても、なかなか事態が好転せず途方に暮れている のが現実ではありませんか。

みな、景気を回復させて、ゆとりある安定した生活を実現したいと思っています。

個性を生かして社会で活躍できる、次世代を担う人間を輩出したいと思っています。 リーダーシップを発揮して、国民をけん引する政治でありたいと思っています。

にもかかわらず、空回りしているこの現状に、一体、私たちはどのように対応して いくことができるのでしょうか。

日本社会は、言うまでもなく、私たちの先代からつくり上げられてきたものです。

建築物から礼儀作法に至るまでのすぐれた美しい文化は、今日まで何百年にも 亘って脈々と私たちに伝承されてきました。

政治、教育、医療などすべての分野は例外なく、先代たちが明日の我々のために 築き上げてきたものばかりです。

「先代」というものを一番小さな枠組みとして見たときに、最も身近なのは 「両親」です。

両親は私たちを生み、育ててくれました。 まさに最も身近な先代です。 と同時に、社会を担う仕事もして、広く人間社会の中でも先代です。

その上には、各々に両親がいて、その上にもまた両親がいて、さかのぼっていくと、 一人の人間の上には限りない数の先祖がいる事実に、今さらながら気づかされます。

そして、今度はあなたの下に、子、孫、子々孫々がつながっていく可能性があります。

そのような環境の中で私たちは生まれ、現在ここにいます。 その数え切れない先代がいなければ自分がいないというのは、当たり前の当たり前です。

何もなければ、両親はあなたより先にこの世を去っていきます。

そして、あなたも子供を産んだら、子供より先にこの世を去っていくでしょう。

死ぬ、次の命がそのバトンを受ける、その次の命がまたバトンを受けるという 一連のサイクルは、どう考えても人間の考え方ではなく、天が作ったシステムという ことに他なりません。

今、あなたも間違いなく先代からバトンを引き継いで、それを後継者に渡す 中間点を走っています。

自覚するもしないも、それは事実です。

商売人の両親から命を受け継いだ人も、サラリーマンの両親から命を受け継いだ 人もいるでしょう。

あらゆる環境で生きてきた先代には、トップで走ってくる人、中間で走ってくる人、 また最後に走ってくる人など様々います。

私たちは、それに文句も言わず、またあおりもせず、バトンを受けた地点を スタートラインとして走っていきます。

皆、否応なく、先代の命と、営んできたすべてのことを一連の流れで受け継いで いるのです。

だから、あなた一人だけが先代も後継者もいないと思って生きていくわけには いきません。

「どう生きようが私の勝手だ」「私の人生だから、私が責任とればいいんでしょ」 ということにはならないのです。

自覚する、しないにせよ、必ずあなたを継承する後継者がいるのです。 …………………………………………………………………………… 全く自分の存在・生命を受け入れられず、生きてきた50年でした。

幼少期から、毎日のように繰り返されていた父母の激しいケンカ。

こんな愛のない二人の間に生まれてしまった自分は、 この世の中に必要とされていないゴミのような存在だと感じていました。

そんな強い自己否定に苦しみながら、一方でそんな自分を決して 受け入れられず、消化吸収できず苦しみました。

両親を見て学んだことは、男女は決して分かり合えるものではないと いうこと。男女の愛なんてものは、世の中にないということ。

だから、世の中で信用できるものはお金しかない。 そんな心で生きていました。

価値観の違いから、ガンになってまで命がけのケンカをし続けた父母。

「お前の代で磨いてくれ」と私に差し出された それこそがダイヤモンドの原石。

今朝、出勤時に偶然、元夫と同じ電車に乗り合わせました。 普段、車で動いている人なので、びっくりしました。

私から話しかける時間もなく、電車を乗り換えましたが、 これも神のメッセージなのでしょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!