YSこころのクリニックスタッフブログ

現代のうつ病事情を読み解く!東京都江東区門前中町の心療内科・精神科「YSこころのクリニック」がうつ病に関する様々な情報をお届けします。

甲状腺のお話

こんにちは、YSこころのクリニック看護師の山本です。

今日は、ちょうど年末まで、残すところ100日となりました。 早いものですね。今年も、アッという間に過ぎそうです。

さて、今日は甲状腺と精神疾患のお話をしたいと思います。 クリニックでは、初診の患者さまは初診時に、そして再診の患者さまは定期的に血液検査をさせていただいています。 先生、クリニックの方針でもあり、やはり、こころ、精神的な病気だけを診るのではなく、身体全体を診ていくことで他の疾患を早期に発見したり、薬による副作用がないか、とても丁寧に診察していくことが大事になってくるからです。

実は、甲状腺の疾患と精神疾患の症状はとても似ている部分があります。 精神疾患と思っていたら、実は甲状腺の病気が隠れていた、ということもあります。

実際、心の病気と思って来られた患者さまで、血液検査をしたら、甲状腺の数値が異常で先生が直ぐに専門病院へ紹介をし、早くに治療にとりかかることが出来た患者さまもいらっしゃいます。

また、別件では、50代の男性で、長らく倦怠感や食欲低下、無気力で家にこもりっきりで働けなくなっていた方が、甲状腺検査をしたところ、異常が見つかり、すぐ治療を開始したことで、みるみる回復し、元気に働けるまでになった方を目の当たりしたことがありました。

甲状腺から出される甲状腺ホルモンは多すぎても、少なすぎても様々な症状が出現し、精神的にも不安定になることがあります。 自己免疫の関連もあり、まだまだ解明されていないことも多いのですが、定期的に検査をしていくことで、安心して治療に望めるのではないかと思います。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。