YSこころのクリニックスタッフブログ

現代のうつ病事情を読み解く!東京都江東区門前中町の心療内科・精神科「YSこころのクリニック」がうつ病に関する様々な情報をお届けします。

三つの自分 NO.3

皆さま、こんにちは。 YSこころのクリニックのカウンセラー奥村です。

一気に冷え込んできて、朝晩の寒さに気をつけないといけませんね。 実家の金木犀が咲いて、香りを放っています。 小さい頃からの香りなのですが、今年は特に感じます。 あー、秋だなぁと季節を感じ、暑かった夏を振り返りました。

昨日は1カ月遅れで、次男夫婦がお誕生日を祝ってくれました。 そこには、5カ月の孫も一緒です。 孫の笑顔がみんなを笑顔にさせ、泣いたら順番に抱っこです。

人見知りが始まり、私の顔を見て泣くようになりました。 哺乳瓶のミルクも、イヤと首を横にして飲まないのです。 こんなに小さい頃から、自分の意志をしっかり持っているんだと思いました。

この意志をできるだけ抑え込まずに、育てていけたらのびのびとした、自分の意見をはっきり言える人になるんじゃないかと思いました。 それと同時に、自分がそんな子育てができたかどうかを反省しました。

親御さんが早くに、この「本当の自分」=「真我」に出会えて、 子育てができると本当に助かると思います。 お子さんの才能を引き出す子育てを知ってみませんか?

それでは、前回の続き、佐藤康行著「捨てる生き方」より。

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       三つの自分 NO.3

2つ目は、自分が評価する自分です。 こちらも捨て去らなければなりません。 誰にでも「自分はこういう人間だ」と思い込んでいる自分があります。 自己像とか、セルフイメージと呼ばれるものです。

自己像は、その人の人生を左右します。 なぜなら、人は自分の考える「自己像」に合った行動するからです。 自己像が素晴らしい人は、自信満々に行動します。 自己像がみじめな人は、自信が無くおびえながら行動します。

成功法則では「良い自己像を持ちなさい」と教えています。 しかし、どんなに良い自己像も本当の自分を正確には捉えてはいません。 例えば、私のところに相談に来られた方で、こんな男性がいました。 30代後半の会社員の方です。その方が2つの思い込みを持っていました。

1つは「自分は仕事が完璧にできなければいけない」という思い込み、 もう一つは「自分は仕事ができないダメなやつだ」という思い込みです。

この思い込みが強すぎて、男性は少し被害妄想気味でした。 仕事ができないことを周囲のせいにしていたのです。 ちょっとしたことでもすぐに腹を立て、ご本人が「瞬間湯沸し器」 と表現されるくらいだったようです。

しかしその後、私の「捨てる生き方」についてのアドバイスを 実践する中で男性は、「自分は仕事が完璧にできなければならない」 という思い込みと「自分は仕事ができないダメなやつ」という 2つの思い込みをきれいに捨て去り、見違えるように生まれ変わりました。

これは、男性が心の最も奥にある素晴らしい「本当の自分」 に気づいたからです。 そして、「瞬間湯沸かし器」だった彼が、ほとんど怒らなくなりました。

それどころか、本人が「のんびり屋」と表現するくらいに 性格は穏やかになりました。 また、仕事の中で苦痛だったトラブル処理の業務も、 まったく苦でなくなったそうです。

彼が、それまでの自分で思い込んでいた自分、 怒りっぽいダメな人間という自分を捨てたとき、 穏やかで優しい、より本物の自分が出てきたのです。

他人が評価する自分と、自分が評価する自分をともに捨て去ったとき、 その奥から「本当の自分」が現れるのです。

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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。