YSこころのクリニックスタッフブログ

現代のうつ病事情を読み解く!東京都江東区門前中町の心療内科・精神科「YSこころのクリニック」がうつ病に関する様々な情報をお届けします。

「自分にしかできない仕事を先取って、ひきこもりから脱出」①

YSこころのクリニック受付の早川です。

先日、喘息とアレルギーのため病院で受診した際に、 とても驚いたことがありました。

担当の先生が、喘息の方はとても鋭敏で第六感が働いていてというお話しを突然され、 それだけでも驚いたのですが、更に、宇宙から地球を見る、 地球から日本を見る、日本から東京を見る、 というお話しがなぜか出てきて、

佐藤先生がいつもお話しされている宇宙からすべてを見るという講話を思い出し、 思わず嬉しくなってしまいました。

本日も佐藤康行先生の著書 『未来の幸せと富を先取りする(佐藤康行著)』より、 「自分にしかできない仕事を先取って、ひきこもりから脱出」の 一節をご紹介させていただきます。

それではどうぞ。

・・・・・・・・・・・・・ 引きこもりだった男性の体験をご紹介します。 父親の会社で働いていたのですが、 あまりにも父親が厳しかったので、 ついには会社へ行かなくなり、家に引きこもってしまいました。

1年くらい引きこもっているときに、 何とか助けてほしいと、私の研修を受けることになりました。

1年も引きこもっていましたから、 研修に申し込んだものの、実際に出るには勇気がいりました。

葛藤の連続でした。

何度も、会場に行く途中で引き返したいと思ったそうです。 でも、このまま帰ったら、また布団にもぐりこむ毎日に逆戻りだと思って、 勇気を振り絞って、会場までやってきました。

彼は、この研修で、未来の自分を先取りすることができました。 研修に来たときの彼の心は、自分はダメな人間だという思いでいっぱいでした。

「社会でお金を稼げる人間が偉いんだ。 自分は、まったく稼いでない。稼いでないどころか仕事もしていない。こんなの最低だ」 「自分は高校しか出ていない。大卒の人にかなうはずがない」 「もっとすごい人間になって、社会に認められないといけない」と、

そんなことばかり考えていました。

彼のこのコンプレックスはどこから来ているのでしょうか。 もう、おわかりの方も多いかと思います。

彼は、自分を三日月だと思い込んでいるのです。 本当は真ん丸の満月なのに、光が当たっているところだけを見て、 自分はダメな人間だと思ってしまっています。

本当の自分を見ていないのです。

そこに焦点を当ててアドバイスをしたりワークをしたりしました。 その結果、満月の自分に気がついた途端に、 彼は変わりました。未来の自分が、ある瞬間に、目の前にぱっと現れたのです。満月の自分です。

信じられないくらい生き生きと働いています。

特に、彼が感動したのは、あれほどダメだダメだと思っていた自分が、 人の役に立って、まわりの人が、彼と出会ったことを、心から喜んでいることでした。

そういう自分を先取ったときに、彼は瞬間的に変わりました。 まずは、父親への思いが変化しました。

憎いから厳しく当たるんだ。お父さんは息子がかわいくないんだ。 そう思い込んで、父親を憎んでいました。

しかし、父親がいなければ自分は生まれてきません。

あの生き生きと働いている未来の自分も存在しないことになります。 それだけでも、父親に感謝しないといけません。

それに、彼が先取った未来というのは、 カウンセラーをしている自分でしたが、 その仕事をする上で、人とどういう態度で接すればいいか、

父が日ごろから厳しく言っていたことがとても役立っているのです。

口うるさく言われていたときは憎くてたまりませんでしたが、 ああ、父親は自分のことを思って、あんなにも厳しく接したのだと、わかってきました。

彼は、「育ててくれてありがとう」「ぼくに期待してくれてたんだね。ありがとう」と、 父親に感謝できるようになり、ぼろぼろと涙を流しました。

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次回に続きます。 最後までお読みいただきありがとうございました。 次回もどうぞお楽しみに。