昨日に引き続き、深江さんの体験談をご紹介します。
親父と一緒に風呂に入り、体を洗い始めたころを見計らって、僕は横にすわり「親父、背中流すわ。」と言って、洗い始めました。
ま~、根性いりましたわ。
心臓が爆発するぐらい、ドキドキもしましたわ。この時、僕は58歳ですわ。
洗い終わると、僕は風呂に浸かって親父を見ていると、少しの間シャワーを浴びながら、じっとしていました。
夕食の席で親父は僕らに、
「俺は生まれてこの方、両親にも誰にも背中を流してもらったことがないんや。俺は母親から『お前は拾い子や捨て子の子や』と言われ続けて小さい時から過ごしとったんや。
長男やのに一個も可愛がってもらったことがない。だから俺は、なにくそ負けてたまるかの人生で生きてきた。」
そんな話を聴きながら、僕は思わず涙が出て、親父に「今までごめんなさい。」と勝手に言葉を発していました。
翌朝、母親が僕に「お父さんな~、裕宗に背中流してもらって、すっごく喜んでたよ。 私も嬉しかった。ありがとう。」と伝えてくれました。
現在、4世代11人家族で、好きな事を言って楽しく暮らしていますが、たまには言い合いもしまっけど、
親父と和解できたのも、真我と向き合い続けたお陰やと感じています。
話しは元に戻りますが、 工場長が元の心に戻って一生懸命働いてくれるようになったのは、僕と親父の長い長い48年間の最悪な親子関係が和解された瞬間に、変化が表れましてん。
つい1年前のことでっせ。
佐藤学長と真我に出会うことがなかったら、家族も社員もバラバラで崩壊していたと思います。もう二度と元には戻りません。
皆さま、僕の体験談をお聴き戴きありがとうございました。
瞑想会の皆さんと一緒にこれからも真我を追求して行きますので、どうぞ今後もよろしくお願い致します。
皆さん、ありがとうございました。
深江さんに、体験談発表から1年半が経った今の状況について、少しインタビューさせて頂きました。
【和解したお父様と、現在は如何ですか?】
先週も有馬温泉に一緒に行きましたが、親父が「毎月でも行きたい。」と言ってくれるようになりました。 温泉に行った時は、ずっと背中を流しています。また、親父の足や手を添えてやることが自然とできる様になりました。 大家族での食事会やゴルフコンペにも、高齢になっても参加し続けている姿を見ていると、家族円満が親父の理想だったのだなと感じています。
【工事長との関係は、如何ですか?】
工場長とは今から2前半前に和解できたが、その頃から会社を家業から企業にする動きが出始めていました。工場長は、今はそうした慣れない仕事についても、僕の右腕としてやってくれるようになりました。 また、社員の前で、本当は見栄っ張りで、弱い人間であることを謝罪することができ、 それからは、何か更に社員と通じ合えているように感じています。
====== 深江さん、貴重な体験談、そしてインタビューへのご協力、本当にありがとうございました。