皆さん、こんにちは。YSこころのクリニックカウンセラーの武山です。
暦の上ではもう春ですね。まだまだ寒くて、温かい部屋で冬眠していたい気持ちの今日この頃ですが、街中や外に芽生える春を探してみたいと思います。
さて、今日は、学校でのカウンセリングの出来事をご紹介したいと思います。 中学生の女の子が保護者の方と一緒に来てくれました。ご相談の内容は、とにかく様々な場面で不安が強くて、確認しないと気が済まない。そのため、ご本人の日常生活も困難であり、その確認作業を共にしなくてはならない保護者の方も疲弊しているとのことでした。 例えば、道路を歩くと何か事故を起こしてしまったのではないかと心配になって、その道を引き返して繰り返し確認したり、警察に問い合わせたりする。お買い物に行くと、手に取ったものを破損させてしまったのではないかと心配になって、触れたものはすべて購入しないと気が済まない。何年も前に会話をした人の安否が心配になって連絡する。
これらは一例です。服薬には抵抗があり、医療機関は受診したくないとのことで、カウンセリングに来てくださいました。
心の三層構造をお伝えすると、ほっとしてくださったようなご様子が印象的でした。 そして、美点発見をしていただくようにお伝えしました。
それから2か月後。2回目のカウンセリングに来てくださいました。 すっかり強迫症状も確認行動も消えました、良くなりました!と喜びの報告でした。あまりの変化に、「何かきっかけはあったの?」と聞いたら、お二人で顔を見合わせて、「美点発見です」と笑顔で答えてくださいました。 1回目のカウンセリング後から、美点発見ノートを作り、毎日書き込み続けたそうです。美点発見の効果をこちらが教えていただいたような出来事で、大きな大きなプレゼントをいただいたような気持ちになりました。 今は、好きな人ができて、学校生活も楽しんでいるそうです。
彼女の素直さ、誠実さ、心のきれいさに、こちらの心も磨いていただいたような気持ちで、後ろ姿を見送りながら涙があふれました。 そして、このいただいたプレゼントを、これから出会う方々にプレゼントしたい、そうすることで、彼女が未来に出会う子どもたちを救ってくれるんだと、とても心強く感じました。
真我カウンセリングの奥深さを感じる毎日です。 貴重な経験をさせていただいていることに感謝の気持ちでいっぱいです。
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。