子供が生まれて成長していくと、ママであれば必ずといっていいくらい直面する事、何だと思いますか?それは
『ママ友』
です。
私が子供だった頃、私の母もママ友付き合いをしていたとは思いますが、今から30年程前の話になるので、今ほどママ友付き合いについて新聞やTVで取り上げられたり、雑誌に
- ママ友との付き合い方
- ママ友とのトラブル回避法
なんていう特集が載せられるという事もなかったんじゃないかと思います。
一度こじれてしまうと子供や家族を巻き込んだり、役員会や習い事で『いじめ』にあったりというのが後を絶たないママ友付き合い。今これが原因で、うつ病になるママがとても増えているそうです。
私も2人の子供を持つママですが、今のところはうつ病になるほどのママ友付き合いにはなっていません。けど周りのママ友さんの中には
「もしかして。。。」
という方がいたりします。(こういった分野の記事を書いていると自然と情報量が増えるので、何となく分かる時があるんです。)
そして、ママ友付き合いだけでなく、何らかの原因で
「ママがうつ病に」
とケースも多くあります。
そこで今日は
『ママととママ友とうつ病について』
というテーマでお話していきます。
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目 次
1.ママ友付き合いでうつ病になりやすい2つのパターン
ママ友付き合いがうつ病になりやすいというテーマではありますが、これは
「ママ友付き合いをすると、うつ病になる」
というのでは決してありませんし、良いママ友付き合いをしている方もいます。だから「ママ友付き合いすると、うつ病になる」とは思わないでくださいね。
ママ友付き合いでうつ病になってしまうのは、通常のうつ病と同じように
「些細なきっかけ」
ですが、その中で『特にママ友付き合いでうつ病になりやすい2つのパターン』を紹介します。
パターン1:新しい土地での生活
ご主人の転勤、どちらかの両親と同居等から
「新しい土地での生活」
を始めた時、不慣れな土地は例え近所であっても
- どこにどんなお店があるか?
- 子供を遊ばせられる公園や施設は?
といったのが分かりません。そして
『近所にママ友がいるのか?』
『ママ友がいるならどんなママ友なのか?』
は引っ越してみないと分かりませんし、地図を使ってお店や公園を調べるようには出来ません。
また仮に直ぐにママ友が出来たとしても、既に出来ているママ友の輪に入るワケですから慣れるまでには心身的な疲労度が増大します。そんな状況がママの心の中にストレスや不安感を溜める事になり、抑うつ症状やうつ病を引き起こす事となります。
パターン2:子供のPTAや習い事関係
ママ友付き合いの中で多くの人が
「これが原因で、うつ病になった!」
というのが、この
『子供のPTAや習い事関係』
です。こうした集まりは、
- 派閥が出来やすい
- PTA活動や習い事以外での集まりが多くなる
という特徴があり、どうかすると
「家の事よりもPTAや習い事関係の方がメインに」
「家にいてもPTAの仕事が気になる」
というママさんもいて、これがうつ病へと発展していきます。
PTAの役員決め等の時のちょっとした回避法
子供の習い事なんかだと
「今年は○年生の親が担当」
というのがあったりして「止むを得ない」という場合がありますが、PTAの役員決めの場合は「クラスに2名」という風なので回避出来る可能性は残されています。ただ、ここで
「ダメです。私は出来ません。」
と一言、突っぱねるような言い方をすると後々「あの人って。。。」となるのは間違いありません。
そこで「どうしてもやりやくない」という方の為の回避法として、例えば仕事をされている方なら
「すみません。昼間は仕事をしているので、お手伝い出来ません。けど夕方以降や○曜日は休みなのでその日なら、お手伝いできます。」
という風に「都合上出来ないけど、動ける日がある」というのを示しながら断るという方法があります。
それから、乳幼児や介護を要する人がいて自分が介護をしなければならないという状況だったら
「すみません。まだ下の子が小さいので、役を引き受けると急に具合が悪くなった時に対応出来ないのと、集まりで大人しく出来ないと思うので。」
「すみません。義母の介護があるので、どうしても役を担当する事ができません。」
というように、きちんとした理由を話すのが断り方としてはベターです。
また、この時に
「すみません」
というのが、実はポイントといえます。
これはいきなり「仕事があるから」、「介護しないといけないから」と理由を言うよりも、一度「すみません」と謝罪してから断る方が、相手としても「そうなんだ」となりやすいですし、きちんとした理由があるのに強制的にというのは少なると思います。
ただ一言「出来ません!。」とするよりも、こうしたちょっとした回避法を知っておけば「指名されたら、どうしよう。。。」というドキドキ感も減るでしょう。更に、
「私はこういう風に言おう」
というのを決めておけば、きちんと断る理由を説明出来るのでアタフタせずに済むので
「役決めの時の心の準備」
として覚えておくのは如何でしょうか。
2.もしママ友が、うつ病(のよう)だったら。。。
余程親しい関係でないと
「私、うつ病なの。」
と話してくるママ友はいないと思いますが、参観日やPTAの集まりといったので話し方や態度で
「もしかして。。。」
と感じるママ友がいるという経験ありませんか?
この時、本当にうつ病またはプチうつの状態になっているかもしれないし、「体調や生理、機嫌によって」というのもあります。
しかし「もしかして」と感じたなら、その時は
『まずは、そっとしておいてあげてください』
うつ病や抑うつ症状を抱えている時、それを周りに知られるのを当事者はとても警戒します。これは「うつ病そのものを知られたくない」というのも最もですが
『こういった病からくる偏見を自分は元より家族も受けてしまう』
というのを是が非でも避けたいという気持ちがあります。
ですから、「こんにちは。」といった挨拶の後、そのまま一緒に参観を見たりという形でいてください。普段なら、あいさつの後に世間話でアレコレ。。。となりますが、うつ病を患っている人は
『人と話すというのが、かなり辛い』
のが殆どなので、挨拶だけ交わすといった方がベターです。
「大丈夫?」と声をかけたいなら。。。
仲の良いママ友がうつ病や抑うつ症状だったりしたら、心配ですし「大丈夫?」と声をかけたくなるものですが、当事者にとっては
という風に捉えてしまい、場合によっては症状を悪化させる危険性があります。 (特に、他のママ友さん達がいる所で行うと危険度は更にアップします。)
では、どうしたらいいか?というと、
①声をかけるなら1対1の時に
もしも相手に「大丈夫?」と声をかけるのであれば、まず相手と貴方と「1対1」の時にしてください。これは先程お話したように、「うつ病を周りに知られたくない」という思いが相手にはあるからです。
そして、いきなり「大丈夫?」とするのではなく
という言い方にすると、ストレートに「大丈夫?。」と聞くよりもいいようです。
うつ病というのはなかなか難しい病で
「1人にして欲しい」
「誰かに構って欲しい」
という相反する思いが表裏一体のようになっています。
だから先程、例に挙げたような
『貴方の事を気にしてるけど、それ以上は踏み込まないからね』
という感じで声をかけると、貴方が心配しているのを相手に出来るだけ負担をかけずに伝えられるようです。
②手紙やメールで伝える
1対1になるのが難しかったり、相手のメールアドレスを知っている場合であれば、手紙やメールで伝えるのも一つの方法です。
この時もただ
「大丈夫?心配してるよ」
とするより、①で挙げた例のような文章にしてみる方がいいでしょう。この時、これだけを手紙やメールするよりも、
- ちょっと美味しい物をもらったから、おすそ分け
- この前借りてた物を返す時
等の
『何かのついで』
といった感じの方が「気にしてくれているんだな」と感じても、それ以上に重く負担に感じるという事が少なくなると思います。
3.もしママ(自分)がうつ病だったら
貴方の周りにママ友がいるように、周りからすれば貴方もママ友の1人ですし、うつ病にならないとは言い切れません。
そこで今度は目次2と逆のパターン
「もしママがうつ病だったら」
についてです。
もしママである自分がうつ病や、抑うつ症状が辛いという状況であれば、家族の事が気になるのは分かりますが
『うつ病に無理・頑張りは禁物』
です。
この病を抱えている状態で無理をしたり、頑張ればそれは
『改善、完治から遠ざかる』
ので、回復が見込めなくなります。ですから、
『無理しないで、頑張らないでください』
けど時には子供の行事への参加や、ママ友とのお付き合いといった「出来れば避けたくない」といった事が起こります。そんな時は
- 行けそうなら行ってみて、様子を見ながら参加する
- どうしても辛い時は行かない
ようにしてください。中には
「子供の行事へ参加しないなんて、子供が楽しみにしているのに」
と思う人もいるかもしれませんが、子供からみれば具合が悪そうな姿で参加しているママというのは
「ママ、具合が悪いのかな」
「ママに無理させてる」
と思い、それが心に傷となってしまうかもしれません。だから、
「ごめんね。今日は、具合が行けないの。」
と、きちんと事情を子供に話しましょう。幼稚園に入園している子供さん達以上であれば、大人が思っているよりも、事情をちゃんと理解してくれますよ。そしてもし行けなかったら
「今日は、ごめんね。今度は出れるように治しておくね。」
と、一言フォローをいれて、その日は出来るだけお子さんといるようにすると、傷を増やさずに済むでしょう。
また、もしもPTAの役員みたいなのをしているなら、一番良いのはそうしたのを辞める事ですがそうはいかない場合の方が多いでしょうから、
「病気治療中で出れない日が多くなります。手伝える時は、きちんと参加します。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。」
と連絡しておいて、後はくれぐれも『無理のない範囲』で行ってください。
実はこれは学校では役員の選出時に
「病気理由で受けられない場合は、診断書を提出してください」
というのがあるそうです。
ですから、うつ病の場合も診断書を提出して構わないのですが、デリケートな病気なので、これをするには
『勇気と偏見を持たれるかもしれないという覚悟』
が必要です。
しかし、自分がうつ病であることを周知出来るので、「うつ病なのをひた隠ししなければ」というキツさはなくなります。これについては余りおススメとはいえませんし、「PTAで、そこまでしなくても。。。」というのが私の考えです。ただ
「正当な理由があっての辞退」
は出来るので、一つの方法にはなると思います。
まとめ
うつ病についての情報は、今色々ありますが
「ママ友やママのうつ病について」
といったのは、数としてはまだ少ない方だと思います。今回こんなお話をテーマにしたのは、仲良しのママ友が抑うつ症状を起こしたことからでした。
このような記事をかく為にうつ病について色々と調べていたので、それなりに知識があったというのもあり、彼女に目次2のような声のかけ方をして、カウンセラーとまではいきませんが彼女の不安を出来るだけ吐き出せるように、メールでやり取りしたり、時にはお茶をしたりしてました。
現在、そのママ友さんの症状は大分落ち着いたようで、元気も体調も前のようになっています。ちなみに彼女が抑うつ症状を起こしたのは、「PTAの役員」を引き受けたのが発端だったようです。
傍から見ると仲良さそうでも、実は上下関係があったり、特定の人同士で仲が悪かったりというのがある「ママ友」さんであり、ママ友グループです。だから、
『深入りしない』
『出来ない事はきっぱり断る』
という予防策を最初から持っておいた方がいいのかもしれませんね。
それから、ここらかは「パパさん」へですが、事情を知らないパパさんからすれば
「ママ友付き合いっていっても、喋ったり、ランチやお茶しているだけだろ?」
と思うかもしれませんが、そんな事はありません!ここで紹介したように、実は
「深ーい、深ーい世界」
があるのです。
だから「ママ友さんの付き合いくらい」としていると、思わぬところで自分も巻き込まれてしまう可能性があります。それにPTAなども決して
「役員の仕事だけで終わるものではない」
ので、ストレスを抱えてしまう状況といえます。そんな状況なのに
「疲れてるんだから、そんな話するなよ。」 「やるっていったのはママなんだから、我慢しろよ。」
なんていうのは、ママのうつ病や抑うつ症状を進行させてしまうので、様子がおかしいと思ったら
「最近、忙しそうだね。」
と話を聞いてあげてください。
そしてもしも必要であれば、心療内科や精神科の受診を勧めたり、可能であれば付き添ってあげてください。
ママの事はママが解決しないといけないかもしれませんが、そうはいかない時に頼りになるのは必要と感じるのは「パパ」なのですから。。。
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