YSこころのクリニックスタッフブログ

現代のうつ病事情を読み解く!東京都江東区門前中町の心療内科・精神科「YSこころのクリニック」がうつ病に関する様々な情報をお届けします。

強欲も少欲も捨てる! No.2

皆さま、こんにちは。 YSこころのクリニックのカウンセラー奥村です。

梅雨に入り、雨の日が多くなりましたが、 皆さまはいかがお過ごしでしょうか?  運動は意識的にされてますでしょうか?

先日は歩いて30分位かかる美容院に行って来ました。 いつもは自転車です。雨だったので短めのレインブーツを履いて 往復1時間を歩いたのですが、帰ってきたら、 足が痛くて何度もつってしまうのです。

これが3日間続きました。きっとレインブーツが重かったのと 日頃の運動不足が原因と実感しました。

これからは電車でもすぐに座らず、乗り換えではエスカレーターではなく、 意識的に階段を使っていこうと決めました。 今日から意識して実践、行動していきます。

それでは、佐藤康行著『捨てる生き方』より。

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強欲も少欲も捨てる! No.2

次に「これで十分」と自分に満足している人です。 こういうタイプの人は、一見幸せに人生を送っているように見えます。 しかし、実際には、恐怖や不安、あるいは空虚感とともに 生活している人も多いのです。

ニート」と呼ばれる若者は、その一種ともいえます。 彼らの多くはやりたいことがわからないという理由で定職に就きません。 こうした若者は、一見、無気力な状態です。

しかし、その無気力の奥には強烈な執着があるのです。 それは、自分の価値観に対する執着です。 自分の価値観を絶対視してしまうのです。

その結果、価値観が否定する対象を、初めから拒否し 逃避し続けてしまうのです。そして、一人よがりの価値観でしか認められない、 ごく限られたものに囲まれた狭い世界の中に、閉じこもってしまうのです。

清貧の思想を信奉して、素朴な生活を好んで続ける人も同じです。 「貧しいことこそ良いことである、美しいことである」 という考え方に固執しているのです。

実は「もっともっと」の人と「これで十分」の人、 同じように自分の価値観を固定しているのです。 ただ、「もっともっと」の人が自分の価値観が認めるものを 能動的に死守しようとするのです。この点のみ異なります。

いずれにしても、自分の価値観にしがみついていては、 いつまでも自分にとって価値あるものが手に入らない不満と 手に入れたとしてもそれを失う恐怖から、解放されることはありません。 不満と恐怖につきまとわれる人生になってしまうのです。

私はここで、「もっともっと」という人生、「これで十分」という人生に対して、 第三の道を紹介したいと思います。それは、常に喜びいっぱいで、 しかもその喜びが増し続ける、そんな夢のような人生です。

この第三の道は、まさに「捨てる生き方」を実践する道です。 そのときに捨てるのは、まずは金銭や物、感情や思想•信条と いったさまざまな対象です。

しかし、本当に捨てなければならないのは、あなたをそういった諸々の 対象にしがみつかせている価値観なのです。 表面的な価値観を捨てることこそ、「捨てる生き方」の本質なのです。

▶︎ 喜びで生きて ▷▷ 強欲も少欲も捨てる!  

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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。