YSこころのクリニックスタッフブログ

現代のうつ病事情を読み解く!東京都江東区門前中町の心療内科・精神科「YSこころのクリニック」がうつ病に関する様々な情報をお届けします。

人生を捨てる!

皆さま、こんにちは。 YSこころのクリニックのカウンセラー奥村です。

皆さま、寒暖差がありますが、いかがお過ごしでしょうか? 着るものでの調整が必要ですが、毎日悩みます。

今までの人生をすべて捨てて、生まれ変わって、 第二の人生を生きてみたくありませんか? 今までと全く違う人生を送ることができるのです。

すべて捨てるとは、どうしたら捨てられるのか? 生まれ変わるには、どうしたらいいのか? 佐藤先生が実践され、伝えてくださっています。

それでは、佐藤康行著『捨てる生き方』より。

~~~~~~~~~~~~~~~

人生を捨てる!

寿命が延びたことで、人生は二度あるといわれるようになりました。 第二の人生をイキイキと楽しむ中高年も増えてきました。 しかし、それは、本当に第二の人生と言えるのでしょうか。

私には延長戦程度にしか見えません。本当に生まれ変わってこそ、 二度目の人生と言えるのではないでしょうか。 生まれ変わるには、一度、死ななければなりません。 死ぬとは、すべてを捨てるということです。

私は、それを脱皮と呼んでいます。人生の脱皮です。 脱皮こそが二度目の人生を生きる方法なのです。 さまざまな動植物は脱皮します。蟹や蛇は文字通りの脱皮をします。

竹の成長も脱皮のようなものです。脱皮の跡が竹のふしになります。 さなぎの蝶への羽化も脱皮といえます。 脱皮のためには前のものを捨てなければなりません。 全取っ替えをしてこそ脱皮なのです。

人間の肉体も脱皮しています。細胞が常に入れ替わっているのです。 二年もしたら骨まで入れ替わるといわれます。 肉体は脱皮し続けているのです。

こうして見ると、生命の原則は「捨てること」なのです。 ですから、「捨てる生き方」を実践することは、生命の原則に 沿うことなのです。そこには無理がありません。

それでも、捨てることが難しいのは、欲望があるからです。 欲望は、生命維持本能から生まれたものですが、現代人は必要を超えて、 さほど必要でないものさえも必要だと思い込んで、追い求めます。

すべてを捨てたとき、本当に必要なものと、 必要ないものとの区別が明確になります。そして、最も重要なものを 優先順位の1番にして人生を送ることができるようになります。

私は、人間にとって最も重要なもの、それは愛と考えます。 「いや、衣食住こそ最も重要だ」と反論する方もいるでしょう。 もちろん衣食住が人間の生命を支えます。

しかし、それと並んで、愛が人間の生にとって必要不可欠であることは、 発達心理学における、とりわけ母子関係に関する研究が それを傍証しています。

現代の日本においては、最低限の衣食住はほぼ保証されています。 逆に、愛については貧しい状態にあるのではないかというのが、 私のこれまでの相談に当たってきた経験に基づく実感です。

ですから、すべてを捨て去り、愛という究極の価値を頭ではなく 体で確認する作業が、ぜひとも必要なのです。 私は、この「価値観のリセット」による愛の体感と、それに基づく愛の実践を、 「捨てる生き方」の本質であると捉えているのです。

これこそ、人生の脱皮です。 私はそれをやりました。大胆に思い切って、その都度、 過去のすべてのものを捨ててきました。だから生まれ変われたのです。 あなたも捨てれば生まれ変わることができます。

▶ 愛を知り ▷▷ 人生を捨てる!

~~~~~~~~~~~~~~~

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。