皆さま、こんにちは。 YSこころのクリニックの奥村です。
皆さま、暑い日々が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか? お子様たちは夏休みに入り、賑やかな時期ですね。
先日、父が85才で天国に旅立ちました。 父は少し認知症でしたが、毎日、母の美味しいごはんを食べて、 2階の部屋で横になって過ごす事が多くなっていました。
元々、野球やマラソンが好きで、若い時は良く草野球をやり、 私が中学生の時は一緒に走ったものでした。 そのおかげで、長距離は得意でした。
また、歌が上手でカラオケ大会で優勝するほどでした。 歌の上手さは似なかったのが残念です。
小さい頃から母との夫婦喧嘩が激しく、また、高校生くらいから、 言葉遣いや礼儀作法に口うるさくなり、だんだん父が鬱陶しく、 話をしなくなりました。30年くらいほとんど口をきいていませんでした。
「本当の自分」に出会った時、『父と私はひとつ』と気づき、号泣しました。 父がどれだけ私を大切に育ててくれていたのか、 家族のために働いてくれていたのかがハッキリわかってきました。
父を嫌っていた出来事の本当の理由を知る事ができ、 絡まっていた糸が解けるように、誤解がドンドンと解けていきました。 その後から、父との関わり方が変わりました。
晩年は昔の記憶が何度も蘇ってきて、 3才の私が父を駅に迎えに行く途中の公園で遊んでいて、 「似ている子がいるなぁ〜と思ったら、紀子だったよ。本当に嬉しかったよ。」 と何度も何度も話してくれました。
父はその記憶が、あまりにも鮮明に思い出されて、嬉しそうに話すのです。 父とは一緒に暮らしていなかったので、充分なことはできなかったけど、 カリキュラムで書いた「原点の心」を泣きながら読んだこと、 一緒に晩酌しながら、たくさん会話をして楽しい時間を過ごすことができました。
このメソッドのおかげで、父と和解して、ひとつだとハッキリわかり、 感謝を伝える事が出来ました。 「長い間、お疲れ様でした。本当にありがとう、お父さん」と見送りました。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。