YSこころのクリニックスタッフブログ

現代のうつ病事情を読み解く!東京都江東区門前中町の心療内科・精神科「YSこころのクリニック」がうつ病に関する様々な情報をお届けします。

87日でうつ病が寛解!

皆さん、こんにちは。YSこころのクリニックカウンセラーの武山です。

毎日暑いですね。暑さに疲れを感じていましたが、道に咲くひまわりがぐっと大きく成長し、天高く仰いでいて、元気をもらいました。また、今年は、はじめてカブトムシを飼育しています。息子がほしがったとき、内心は「ただでさえ毎日大変なのに…」と思ってしまいましたが、いざ飼い始めてみると愛おしく、命の尊さ・ありがたさを息子と共に感じさせていただいています。夏の楽しみが増えました。 皆さまも暑い日つづきですが、体調を崩されませんようご自愛くださいね。

前回のブログでは、私がうつ病を発症して、どのようにしてYSこころのクリニックに出会ったのかをお話しました。 今回は、どのようにうつ病寛解していったのか、お話したいと思います。

YSメソッドでの治療を決意した私は、まずはじめに、メインとなるカリキュラムを受けました。初めてのカリキュラムでは、辛さではない、感動の涙があふれ、視野が広がったような感覚になり、驚いたことを覚えています。今振り返ってみると、「真我が開いた」のだと思いますが、その時はそんな実感はありませんでした。

その帰り道、今まで我慢してきたのであろう、怒りや悲しみ、憎しみがとめどなくあふれてきました。悪化したのではないか、自分が壊れてしまったのではないかと怖くなり、翌日に診察とカウンセリングを受けにいきました。そこで「好転反応」だとわかりました。

思い返してみると、それまでの人生、自分の感情を外に出さずに、いつも表面的に笑って生きてきました。そうすることが良い事だと思っていましたし、自分を責めて、感情を出さずに生きていれば、人間関係で波風がたつこともないので、私にとっては生きる術だったようにも思います。 まるで、これまで責め続けた自分自身に逆襲されたようでした。

治療を開始してから、何も感じなくなっていた私の心に感情が戻りました。食事も「おいしい」と感じるようになりました。生きることに彩りが出た感じがしました。

その後も、好転反応で苦しい気持ちが出てきたり、体調を崩したり、家族関係で問題が勃発したり、なかなか思うように寛解しませんでした。途中、死を考えたこともありました。 「90日で90パーセント寛解するって聞いていたけど、私は残りの10パーセントなんだ…」と思ったり、一緒に治療を受けていた仲間が寛解していくと、「やっぱり私はダメなんだ…」と思ったりしていました。

90日が目前に迫ったある日、「真我の実践」を唱えながら道を歩いていた時、突然「おかえりなさい、私」という思いと共に、涙があふれました。「うつが消えた」と直感でわかりました。

治療開始してから87日のことでした。通院回数は38回、治療時間は157時間でした。 他のプログラム参加者と比べると、時間のかかった方かもしれません。治療中は「ほかの人みたいに早く元気になりたい」と思っていました。でも、振り返ってみると、そのかかった時間の一つ一つに大きな気づきや大切な経験があり、今の財産になっています。まさに「これで良かった」と思っています。

次回は、寛解してから現在に至るまでの変化をお話したいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。