YSこころのクリニックスタッフブログ

現代のうつ病事情を読み解く!東京都江東区門前中町の心療内科・精神科「YSこころのクリニック」がうつ病に関する様々な情報をお届けします。

私と病気

皆様こんにちは YSこころのクリニックの加藤です。

9月に入り、気温が高い日がまだ続いてますが、風が秋の風に変わってきましたね。 クリニック勤務終了後、帰宅時に感じる風が秋を感じさせてくれるようになりました。 こんな風に日々の小さな変化に気づけていけると良いなあと思っております。日常の日々の流れの慌ただしさで気づいたら、季節も変わっていたと思われる方も少なくないかもしれませんがそんな風に肌で感じながら、心で感じながら日々を見つめられたら良いですね。

いつも見慣れている景色も、その時の感情、想いでまた違ったものに見えることもあります。

前回、私が癌ではないかと…と検査を受けたお話をさせていただきましたが…結果はやはり「癌」でした。それも数箇所に転移をしていて、「肺腺癌」と診断されました。 手術はできる状況ではありませんでした。見つかったのが遅かったのです。癌だと医師に宣告された時、私は意外にもとても冷静で、やっぱりそうだったという気持ちがまず1番でした。とても細かく丁寧に説明してくださる医師で、セカンドオピニオンを希望するなら、すぐに紹介状を書きますよと優しくおっしゃってくださったのですが、私はその医師と話しをしていて、私1人の考えでこの医師にお任せしたいと思い、先生にお任せしたいですと伝えていました。 その時、私の母と主人が同席していましたが、話しはほとんど私がしていた記憶があります。 初対面の医師でしたが、余命を私は聞くつもりはないので言わないでくださいと伝えました。 医師の見解と経験値で、私の命の長さを決められることがとても嫌だったことを覚えています。

その数日後、私は入院することになり、闘病生活が始まりました。

同じ景色…自分が癌だと言われる前、言われた後の景色は全く違うものに見えました。 自分の感性を大事にしたいと思った出来事でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。