YSこころのクリニックスタッフブログ

現代のうつ病事情を読み解く!東京都江東区門前中町の心療内科・精神科「YSこころのクリニック」がうつ病に関する様々な情報をお届けします。

うつ病の私がカウンセラーに

皆さん、こんにちは。YSこころのクリニックカウンセラーの武山です。

陽ざしにはまだ夏の名残もありますが、朝夕の空の色や肌に触れる風に、どことなく季節の移り変わりを感じる頃となりました。 ここのところ、子どもたちがかわるがわる体調を崩し、救急車を呼ぶこともあり、心身ともに慌しい毎日でした。ただ、一緒に過ごすことができた時間を愛おしく感じ、元気でいてくれることのありがたさを再確認させてくれた日々でもありました。また、急なお休みにも快くご協力くださったお仕事関係の方々や家族の温かさ、ありがたさ、ご縁に恵まれていることを痛感しました。過ぎ去ってみれば、「ありがとう」の気持ちが溢れる出来事でした。

前回までのブログで、YSメソッドに出会い、うつ病が寛解してからの変化をお伝えしていますが、 今回はその中から、お仕事について、少し掘り下げてお話したいと思います。

うつ病になった時、私は教員をしていました。 教員を目指したのは高校生の頃でした。根底には「子どもたちの心のケアをしたい」という思いがありました。心理士ということも考えましたが、もっと身近な存在でいられること、日々たくさんの子どもたちと関われること、安定していることなどから、教員を志すことにしました。

実際、教員としての日々は、充実したものでした。とても忙しかったですが、生徒たちと過ごした時間は今でも宝物です。就職してから数年が経ち、それなりに仕事も覚えてくると、「このままこの仕事を定年まで続けるの?」「心のケアをしたいと思っていたけれど、何か生徒の役に立てているのかな?」「本当にこれが自分のやりたいことなの?」そんなふうに感じるようになっていました。 そんな中で、深く関わっていた生徒を亡くし、無力感を感じるようになりました。 長期の研修に出ることや大学院の進学なども検討しましたが、どれもうまくいきませんでした。

その後、うつ病になってYSメソッドに出会ったとき、「私がやりたかったのはこれだ!」と思いました。私自身がこれで根本解消して、元気になれたら、子どもたちにYSカウンセリングをしたいと思うようになりました。

最初は教員として復帰して、仕事の中で実践していこうと思い、一度は復帰しました。しかし、自分自身の体調不良や結婚、出産、家族の事情など様々なことが重なり、結果的に退職することになりました。退職後の仕事は決まっていなかったのですが、「本当にやりたいことをやってみたい=カウンセラーになりたい」と思っていました。

現在は、YSこころのクリニックのカウンセラー、また公立学校でスクールカウンセラーをさせていただいています。 YSカウンセリングの勉強をしながら、他のお仕事をしたり、出産と育児に奮闘したりしている間に、ご縁あって、国家資格を取得することができました。そして、正式にカウンセラーとしてのスタートをきることができました。

本当にやりたかった夢がかなったんだと思うと、とても不思議な気持ちです。 一方で、まだまだこれがスタートだとも感じています。

ひとりでも多くの方のお役に立てるように、ご自身の素晴らしさに目覚めていただけるように、これからも精進していきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。