YSこころのクリニックスタッフブログ

現代のうつ病事情を読み解く!東京都江東区門前中町の心療内科・精神科「YSこころのクリニック」がうつ病に関する様々な情報をお届けします。

自己肯定感の芽生え

皆さん、こんにちは。YSこころのクリニックカウンセラーの武山です。

残暑が続く中、体調などお変わりはないでしょうか。 日が落ちるのが徐々に早くなり、夏の終わりを感じます。セミの声がいつの間にか聞こえなくなり、高くなった空にトンボの姿が見られるようになりました。季節の移ろいを感じて、大好きなキンモクセイの香りを探してみたいなと思っている今日この頃です。

前回までのブログで、YSメソッドに出会い、うつ病が寛解してからの変化をお伝えしていますが、 今回はその中から、「自己肯定感」について、少し掘り下げてお話したいと思います。

小さいころから、いつもどこか不安で寂しくて、そんな気持ちを持っていました。 自分のことを責める心のクセもありました。何か嫌なことがあっても、「自分が悪い」ということにする。人間関係で波風立てない手段にもなっていたように思います。 いつのまにか、外ではいつもニコニコしているけれど、心の中はジェットコースターのように変動して苦しい、そんなふうになっていきました。そして落ち込んだときは、「生きている価値なんてない」そんなふうに思うようになりました。 無条件に「ここにいていい」「生きていていい」そんな感覚をもてずにいました。 両親に何不自由なく育ててもらったので、なぜそんなふうに思うのか自分でもわからず、そんな自分をまた責めていました。

うつ病を発症する以前にも、「そんな自分がおかしいのではないか?どうにかしたい!」と思い、心療内科に行ったこともありましたが、病気ではないと言われて終わり。 カウンセリングを受けに行くと「あなたは自己肯定感が低いというか…ないよね!」と言われました。衝撃と共に、妙に納得しましたが、解消することはできませんでした。 趣味に没頭したり、体を動かしてみたり、試行錯誤してみましたが、安定して過ごすことはできませんでした。

そして結果的に、うつ病がご縁でYSメソッドに出会いました。 カリキュラムを受けて、初めて、「自己肯定感」を感じました。そのときの感動は今でも忘れられません。自分の存在を初めて認めることができ、「生まれてきて良かった」と思いました。そして両親に、それまで感じたことのない、感謝の気持ちを感じました。

今でも、自分を責める心のクセが顔を出すこともよくあります。でも、根底には安心感があって、そんな自分も含めて、まるっと認められるようになった、そんな感じがしています。消したくて、嫌いだったところ、それこそが私の長所と感じるようになりました。

このブログを通して、また、自分自身を認めることができたような気がします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。 お読みくださる方に心より感謝していおります。