YSこころのクリニックスタッフブログ

現代のうつ病事情を読み解く!東京都江東区門前中町の心療内科・精神科「YSこころのクリニック」がうつ病に関する様々な情報をお届けします。

うつ病が才能だった

皆さん、こんにちは。YSこころのクリニックカウンセラーの武山です。

11月だというのに、半そでを着るぐらい暖かい日もありましたが、すっかり朝晩は肌寒くなりましたね。落ち葉の感触が「フワフワ・フカフカ」から「カサカサ・サクサク」へと変わって、そろそろ冬の訪れを感じています。慌しい年末に向かって、冬支度をはじめたいと思います。

先日、佐藤先生のグループカウンセリングを受けてきました。今日は、そのときの気づきについてお話したいと思います。 グループカウンセリングでは、「自分の才能を発見するワーク」をしました。 どんな才能が発見できるか、ワクワクした気持ちでペンを持ったものの、すらすらとは出てこなくて、書いたものもどうもピンときません。普段、自分の足りないところを責めるようなことばかり考えていたなと気づかされました。 そこで、佐藤先生に「自分の才能を発見すること、発揮することとは、どういうことでしょうか?」とご質問しました。 以下、佐藤先生のお話です。

「武山さんが、まさに今、真っ只中でやっていらっしゃるじゃないですか。ご自分がうつで心にいつもゴミを持っていたでしょ。それを自分が克服して、今度は子どもたちを救うカウンセラーをやってるじゃないですか。大変みんなに喜ばれているじゃないですか。ということは、過去のゴミが宝に変わったっていうこと。自分も苦しんだから、人の苦しみもわかってあげられるわけ。それだけのカウンセラーになったのは、過去のうつ病のお陰だとも言える。だから、全部宝だった、と。だから、もう既にやってらっしゃると思いますよ。そこの所をもっと発揮していただければ良いんじゃないですか。」

目が覚めたような、曇っていた視界が急に晴れたような、そんな気持ちになりました。 何か、特別な才能を探さないと、と思っていましたが、そうではなくて、うつ病だった、そのままの私が才能だった、一番のコンプレックスが財産だったと気づかされました。

そして、一番苦しかったあの頃の私が、カウンセラーとして一番の先生であり、一番の応援者だと思いました。

最後に佐藤先生に 「自分が苦しんでる時に、今の自分がいたら絶対素晴らしいと思うでしょ?今、カウンセラーとして活躍している自分が、その時カウンセリングしてくれたら嬉しいでしょ?」

と聞かれましたが、即答できませんでした。 子どもたちや患者様のお顔が次々とうかび、どんなふうに思ってらっしゃるかな、少しはお役に立てているのかな、まだまだ力不足だな そんな風に感じました。 過去の私が出会えて良かったと思えるようなカウンセラーになれるよう、うつ病だった私に応援してもらいながら、これからも進んでいきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。