YSこころのクリニックスタッフブログ

現代のうつ病事情を読み解く!東京都江東区門前中町の心療内科・精神科「YSこころのクリニック」がうつ病に関する様々な情報をお届けします。

自分を苦しめている原因

YSこころのクリニック、カウンセラー金田です。 今回は、 佐藤康行先生の「社長!二代目の仕事は魂の継承だ」より 「第2章 本当に価値のあるものを発見せよ」より 【自分を苦しめている原因】をお送りいたします。 …………………………………………………………………………… 【自分を苦しめている原因】 あなたの言動を決定しているものは何かー

あなたと隣人とでは、好きな食べ物、選ぶ洋服、人から話しかけられた 時の対応など何もかもが違います。会議では、出てくる意見も違います。

なぜ、このような物の嗜好の違いや事の善悪の判断が起こるのでしょうか。 また、物事に対する認識や考え方は一体どこからくるのでしょうか。

妻はこうであらねばならない。 夫はこうであらねばならない。

親なのに何もしてくれない。 子供なんだから親の言うことを聞くのは当たり前だ。

このような思いは、家族間においても価値観の相違から生じます。

価値観はどこから来るのでしょう。

答えは、記憶です。

私たちには、生まれてから育っていく環境の中で積み重ねられた 記憶があります。

父、母、兄弟姉妹、友達、先生、同僚らとの関係の中で様々な経験を 積み重ねていきます。

お父さんに叱られたこと、お母さんが看病してくれたこと、兄弟でケンカ したこと、友達と遊んで楽しかったことなど、普段は気にしていなくても、 心は何一つ忘れることなく記憶しています。

また、父母や祖父母に、顔、姿、性格が似ているという遺伝子の記憶が あります。

生まれたての赤ちゃんを、無垢の赤ちゃんと言いますが、既にそれらの記憶を 背負って生まれてくるのです。

さらに、またその上、教育を受けて学んだこと、世間でいう常識などが加わって 培われた価値観が、あなたの行動を決定するのです。

普段は忘れていても、何かの出来事に遭遇した時には、それがきっかけとなって 過去の記憶や体験が呼び出されて、あなたの言動を決定します。

たとえば、幼少期に「犬に追いかけられて怖かった」という体験の記憶があると、 大人になってからでも、縄でつながっている犬を見て怖く感じる人がいるでしょう。

学生時代に先生から当てられた時に答えられずに恥をかいた記憶が蘇って、 人前でスピーチを頼まれても頭が真っ白になって話せないという例もあるでしょう。

「いや、私はオリジナルの考え方で行動している」と言う方もいるかもしれません。

では、そのオリジナルの考え方はどこから来たのですか。

過去に「誰かから聞いた」「どこかで読んだ」といった経験や世間の評価が 無意識のうちに思考に組み込まれているのではないでしょうか。

……………………………………………………………………………

最後までお読みいただき、ありがとうございました!