皆さま、こんにちは。 YSこころのクリニックのカウンセラー奥村です。
10月も半ばになり、朝晩だいぶ涼しくなってきましたが、 皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
昨日、知人の告別式に参列してきました。 大切な方が亡くなった時、どんなに看病、介護したとしても、 「もっとこうしてあげれば良かった」「あの時こうしていれば、 もっと長生きできたのではないか」という思いが湧いてきます。
私も父が亡くなった時、医者や家族や自分を責める気持ちが湧いてきました。 でも、父が精一杯生きたことに、「お疲れ様です。本当にありがとう。」 と本心から、言葉をかけられるようになりました。
それは、父が何を本当に望んでいるのか?がわかったからです。 きっと、私の幸せを心から願っているに決まっている。 誰かを恨んだり、自分を責めることを決して望んでいないと はっきりわかったからです。
やはり、この「本当の自分」を知っていることは、 大切な方の死をも乗り越えることができるのです。
それでは、前回の続き、佐藤康行著「捨てる生き方」より。
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三つの自分 NO.2
1つ目と2つ目の自分は、ニセモノの自分です。 これらを捨てなければならないのです。
まず、1つ目の自分ですが、これは他人が評価する自分です。 厳密にいえば、他人の評価を受け入れた結果としての自分です。
他人が評価する自分は、自分の真の姿ではありません。 それは、あくまで、他人の捉えた自分、他人の心の中にある自分です。
例えば、ある人は、自分を怠け者であると評価しているとします。 しかしそれは、その人が自分のほんの一部を見てとらえた評価です。 しかも、評価の基準は、当人の個人的なものに過ぎません。
もちろん、社会の中でうまくやっていくには、 他人の評価を真摯に受け止めて、 自分の言動を改めていくなどの努力は必要です。
しかし、他人が評価する自分を自分の体質であると 捉える必要はありません。 それによって、自分の未開拓の能力への道を 自ら閉ざしてしまうことにもなりかねませんから。
他人の評価は、捨てるのです。
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次回につづく。 今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。