YSこころのクリニックスタッフブログ

現代のうつ病事情を読み解く!東京都江東区門前中町の心療内科・精神科「YSこころのクリニック」がうつ病に関する様々な情報をお届けします。

優先順位を明確にする No.1

皆さま、こんにちは。 YSこころのクリニックのカウンセラー奥村です。

急に冷え込み、紅葉も一気に進んできましたが、 皆さまはいかがお過ごしでしょうか? そのうちと思っているうちに、紅葉が真っ盛りになりましたので、 いよいよ見頃です。今年はどこに行こうか迷います。

父のことでやることがいっぱいでしたが、少しずつ進んできて、 やっと父の部屋の整理をしようということになりました。 5か月間、手が付けられなかった父の部屋は、物で溢れています。 しかも、タンスや机のような大きなものが多く、プロに頼もうと決めました。

父の好きな歌手のCDやきちんとまとめられたアルバムを見ていた時、 急に父との楽しかった日々を思い出しました。 その部屋にある父のもの、1つ1つに父の想いが込められていると感じ、 いざ、手放すとなると寂しく感じられました。

父の魂は永遠に私とともにいるとわかっているので、アルバムと 1枚父の大好きなCDを手元に置き、思い切って手放そうと決めました。 掃除まで終わったら、実家に帰った時に、その部屋に泊まることができるので、 それが一番父が喜んでくれると思えました。

思いっきって決断できたのは、この「捨てる」ことの大切さを知っていたからです。 以前の私では考えられない事です。潔さと決断力が付くようになりました。

それでは、佐藤康行著「捨てる生き方」より。 ~~~~~~~~~~~~~~~

優先順位を明確にする No.1

自分にとっての人生の優先順位を明確にすれば、ニセモノの自分を 捨てることができます。なぜなら、ニセモノの自分は、 世間のさまざまなしがらみの中で生きてきて、 優先順位がわからなくなった結果として生じたものだからです。

人は、人生の紆余曲折の中で、本来は価値のないものに価値を置き、 最も大切なものをないがしろにするようになります。 それがニセモノの自分なのです。

街の中で行列ができていると、何の行列かはわからないのに、 思わず列について延々と待つ……。 そして、その結局自分にとって要らないものだとわかり、 時間を無駄にしてすごすごと帰ったことはないでしょうか。

行列であれば、時間の無駄を知れています。 しかし、もしこれを人生大でやっていったらどうでしょう。 長い間追い求めてきたものが、実は自分には用のないものだったと わかるのが死ぬ間際だったら、悲劇です。

物事には優先順位があります。何が大切で何が大切でないか。 みんな大切なことであっても、そこにはおのずと軽重があります。 また、さっさと片付けたほうがいいことと、先送りしても大丈夫なことがあります。

うまく生きていくためには、優先順位が大切ですが、 本当の意味で正しい優先順位を意識している人は意外に少ないのです。 優先順位の発想は、問題の重要度に合わせて、 「何を先にすべきか」を考えていくやり方です。

家庭を優先順位のトップに持ってくる人は、配偶者や家族を大事に 考えて生き方をするでしょう。仕事をトップに持ってくる人は、 家庭を犠牲にして仕事にのめりこみます。 遊ぶことが、トップの人は、周囲の批判があっても、自分の考えを貫くでしょう。

さて、あなたが考える優先順位の1番は、本当に1番大切なものなのでしょうか。 あなたが、今、突然倒れたとしたら、どうなるでしょうか。 救急車が来て、あなたは病院へ運ばれます。

取引先と大切な約束があろうが、奥さんに結婚記念日のプレゼントを 買わなくてはならなくても、あなたは病院でおとなしく治療を 受けなければならないでしょう。

この状況を想像してみてください。 あなたの考える優先順位はそれでも変わりませんか。 もっと究極の状況を想像してみましょう。

あなたは今、病気のベッドの上で、臨終を迎えようとしています。 ベッドの周りでは、あなたの家族が固唾を飲んであなたを見守っています。 医者ももはや打つ手なしとばかりに、枕元に立ち尽くしています。

さて、この状況で、あなたの優先順位は今と変わりませんか。 いかがでしょうか。

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次回につづく。 今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。