YSこころのクリニックスタッフブログ

現代のうつ病事情を読み解く!東京都江東区門前中町の心療内科・精神科「YSこころのクリニック」がうつ病に関する様々な情報をお届けします。

真我開発を受けるタイミング?

こんにちは YSこころのクリニック看護師武田です。

寒さが一段と厳しくなってまいりました。 3週間たっても先行きの見えない不安に駆られているとお話しされている石川県の地震被災のかたがたには、 本当にはやく安心できる状況になられますことを願うばかりです。

うつ状態で11か月目にはいる親類の女性も、 ようやく二日間の未来内観集中コースを受ける機会を得られました。

女性は、早く治りたい一心で、ふらつく身体をおしてカリキュラムに臨みました。

長年不眠で用いていた薬の影響なのか、認知機能の低下がみられており、 心配性のうえに不安と混乱が重なり、一日の研修の時間を過ごすことができるのか、 講師や同時に受講される皆様に迷惑をかけるのではないかと大変案じました。

1日目の午前中を終え、お昼休みに会いますと、顔を正面に向け明るい顔になり、 「ワークでOkを三つももらえたよ。真我を習った。父を題材にしていると少し涙が出た。」といいます。 父のいろいろな部分を思い出し、尊敬する父の姿を強く感じることができたようです。

いつもは、すぐに額に手をやりうつむいて苦しい顔をして胃がムカムカするというのが口癖でしたのに、 研修中、胃のムカムカが全くなかったといいますので、驚きながらも午前中無事に乗り越えられたのだと安堵いたしました。

これは、講師の指導力と真我の講座だからこそエネルギーのおかげかと本当に感謝いたしました。

午後も終了時に迎えに行きますと、晴れやかな顔です。

夜は、講師に今日書いたメッセージを声に出して読むようにといわれたと一生懸命に声に出して読んでいました。

2日目も集中して行え、研修そのものは気持ちよく受けられたようです。

ただ、理解に時間がかかり、すっきりと頭に入らないといつもつぶやくように、ホームカリキュラムや今後の真我の進め方の説明を最後に伺い、このようなことを続けていかなければならないのか、この二日間ではうつ状態が回復しないのかと落胆するほうに意識が向いたようでした。

長年の心の癖や、配偶者への遠慮もあり、説明されている内容の理解や判断ができないことの戸惑いが大きいようでした。

講師には大変失礼なことであったと思いますが、本人は、講師はワークをするたびに手をたたいて喜んでくれたととても感謝しておりました。

クリニック受診の際に、カウンセリングを併用したほうがよいとの指示をいただき、真我の目覚めの機会を早く得させたいという私の逸る思いがありました。認知機能の低下を考えると、今回の受講が妥当なタイミングであったのかどうかはわかりません。

しかし、1時間以上は集中できなかった女性が二日間を無事に乗り越えられたこと、受講中胃のムカムカが起こってこなかったことを本人が体感できたこと、信頼する講師からお話を伺えたこと、遠方からわざわざ宿泊で研修に見えた方とご一緒できたこと、そしてこれまでも尊敬はしていながらさらに深く父のことを思い出す二日間の時間をいただけたことは、うつ状態の根本原因でもあり、環境要因でもある人間関係の改善のための大きな一歩になったと思っております。

終了後は、「私にこれ以上何をやらせようとするの?」と心のゴミ出しをしておりましたが「目的は貴女のうつ状態が治ることの先に、よい人間関係ができて本当に幸せになること」と、これまでと同じようにぶれないようにと話し、いつまでも伴走することを話しますと気持ちが落ち着いたようでした。

毎回、私事をブログに綴ってしまいご迷惑と思いながら、書かずにはいられない私がおります。最後までお読みいただき、心より感謝いたします。ありがとうございました。