YSこころのクリニックスタッフブログ

現代のうつ病事情を読み解く!東京都江東区門前中町の心療内科・精神科「YSこころのクリニック」がうつ病に関する様々な情報をお届けします。

子どもたちが先生

皆さん、こんにちは。YSこころのクリニックカウンセラーの武山です。

あわただしい毎日ですが、金木犀の甘い香りにつつまれて、秋を実感しています。日が暮れるのも早くなりましたね。4歳の息子から「明るいうちにお迎えにきてね!」と言われ、これからの季節は大変だ~と頭を悩ませながらも、そんなふうに帰りを待っていてくれることにほっこりうれしい気持ちにもなっています。

今日は、スクールカウンセラーとしてうれしい出来事を一つご紹介したいと思います。 カウンセリングをする中で、よく心の仕組みをお話します。 その時に、「満月の法則」をお話しすることもあります。最初は、「ちゃんと伝わるだろうか」「子どもたちも理解できるのかな」と少し緊張しながらお話ししていました。 しかし、話してみると、子どもたちの方が理解が早いのです。 とても落ち込んでいた子が目を輝かせて、希望を見出してくれることもあります。 また、「先生、そこのところはもっとこういうふうに話すといいよ」「こういうとらえ方もあるよね」などと、目から鱗なアドバイスまでくれたりします。 日々、子どもたちから学ばせてもらっています。 子どもたちの方が真実をみている、真理をとらえているのかなと思わされる瞬間です。

では、書籍「満月の法則」の一節をご紹介します。

あなたも私も最初から“まんまる”

三日月という月は、実際には存在しません。 三日月という月が宙に浮かんでいるわけではありません。 月が勝手に形を変えるわけではなく、実際の形は、いついかなるときも球体-まんまるです。 それが三日月に見えるのは、太陽の光の反射具合によるもの。たまたま太陽の光が当たった部分だけを見て、三日月、半月、満月だとか言っているわけですね。 言い換えると、私たち人間の目からそう見えているだけの「認識の世界」なのです。 私たちの目がどう認識しようとも、実際の月はいつもまんまる。 これと同じことが人間に対しても言えます。

「仕事も人間関係もうまくいかない」 「こんなに頑張っているのに報われない」 「生きていてもつらいことばかり…」 こうしたことで嘆き悲しんでいるあなた。それは三日月を見て、何かが欠けている(足りない)という幻を見ているだけではないでしょうか。

そもそもあなたは、三日月ではありません。 本当のあなたは月同様、もともとまんまるなのです。完璧な存在として、この世に生まれてきました。 そこに気づけば、見える世界が一変します。

読書の秋ということで、私自身も、子どもたちに教えてもらいながら、「満月の法則」の理解を深めたいなと思っています。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。