皆様こんにちは。 YSこころのクリニックの加藤です。
前回、私が1人で電車に乗らなければいけなかった状況になったお話しをしました。
1駅停車する度に降りたくなってしまう衝動にかられていましたが、ふっとした瞬間、何かあったらあったでいい…きっと、どなたかが駅員さんを呼んでくれるだろう。倒れたら倒れたでいいと不安な気持ちを手放した瞬間、私の中で何かがふっと消え、不安で心臓が飛び出てしまうのではないかと思っていた気持ちもすっーと穏やかになれた事を十数年以上前のことですが、その時の気持ちは鮮明に覚えています。もちろん完璧ではありませんでしたが、不安な気持ちが半分になったことを覚えています。それからは私の足取りも軽くなり、無事入学手続きを終えることができました。 手続きを終えた時は本当に心の底から嬉しかったです。
この日を境にあれだけ電車に乗れなかった私が少しずつ少しずつ電車に乗るようになり、今では病気になる前と同じような感覚で電車に乗ることができています。
この出来事がなければ私は今でも電車に乗ることができていなかったかもしれません。 子供への想いが私を前進させてくれました。1人で行かなければいけない…なんて最悪な事が起きてしまったのだろうと思えたことが、私を1歩前進させてくれる最高の出来事だったのだと思えるようになりました。
熱を出してくれた娘、受験勉強を必死で頑張り合格を手にした娘、2人の娘が私の背中を押してくれた気がしてなりません。
最後までお読みいただきありがとうございました。