YSこころのクリニックスタッフブログ

現代のうつ病事情を読み解く!東京都江東区門前中町の心療内科・精神科「YSこころのクリニック」がうつ病に関する様々な情報をお届けします。

うつ病の根本要因と環境要因!

こんにちは、YSこころのクリニック看護師の武田です。

2024年1月も半ばとなりました。能登地域の方々の長引く避難所生活に心が痛みます。

うつ病を発症して11ヶ月の身内の彼女がようやくYSこころのクリニックのうつ病寛解2日間集中単発コースに申し込みをしました。

「わたし、これでホントによくなるの?」 などたくさんのゴミ出しをしてきます。 心では覚悟をしているのに、この場に及んでもいろいろ言ってきます。

この2.3日の状況を見ていて、私はゴミ出しは本音を話していると思っていましたが、ゴミはゴミであって、本音とはまた違うんだと強く思わせられました。

このコースの初回カウンセリングを受けて、ホームカリキュラムセットもいただきました。 本人は混乱するところが時々あり、何を言われたのかよく、覚えていないようです。

翌日から私はそのうつ病の彼女の場合の根本要因と環境要因があることの説明を二日間にかけて行いました。

電話で話しながら一緒にやっていくうちに、

父を通して創られた彼女の求める男性像があり、それが夫をみる目に大きく影響している可能性のあることが私には見えてきて、びっくりしました。

それだけではないのかもしれませんが、 彼女にその見方を例として説明しますと、そうかもしれないと言い始めました。

そして、父とは違う夫の頑張りを認められていない自分がいるのかもしれないとの発言もみられました。

母に対する思いにも、女性上司を快く思う気持ちと通じるものが伺えます。

環境要因には、おそらく仕事の終了と夫ともっと仲良くコミュニケーションをしたいというジレンマがありそうです。

最近は、夫の言葉を聞き、「私が全部悪かったのかしら」と言ってみたり、夫の言動をみて、夫もゴミ出しをしているようだと感じたりと、視点が広がっているように感じます。 夫への話し方も、相談があるんだけどとの言葉を添えながら自分の進めたいことを話すようにしていると話してくれました。

これから二日間集中コースにのぞむにあたり、あと一週間を大事にして、ホームカリキュラムの美点発見、完璧愛ポスト、病の回復に対して気づいたことを進めていければよいと思っております。

今日は、彼女と共にワークをしている時間が取れないので、自分で美点発見をしてはと話すとその気持ちにもなったようです。

コースの費用の何十倍のものを受けるつもりで頑張るのはどうかしらとの提案に、もともと何事にも頑張る彼女は、電話の向こうで頷いたように感じました。

彼女は、よく反発していた亡き母親がこのところしょっちゅう夢に出てくるとも話しました。

本当に大霊団にも応援されているのだなと確信が持てました。

まだ、うつ病による混乱する意識が時々みられるため、彼女にとって大変なチャレンジだとも思います。

それでも、何とかして治りたいという気持ちからいま、本気で取り組み始めました。 その思いを考えると、私の中に込み上げてくるものがあります。 できるだけ寄り添い、支援していきたいと思います。

本日もお読みいただき、本当にありがとうございました。