YSこころのクリニックスタッフブログ

現代のうつ病事情を読み解く!東京都江東区門前中町の心療内科・精神科「YSこころのクリニック」がうつ病に関する様々な情報をお届けします。

事業継承とは血縁関係だけではない

YSこころのクリニック、カウンセラー金田です。 今回は、 佐藤康行先生の「社長!二代目の仕事は魂の継承だ」より 「第五章 最も大切なことは魂の継承である」より 【事業継承とは血縁関係だけではない】をお送りいたします。 …………………………………………………………………………… 【事業継承とは血縁関係だけではない】 先代の魂を継承していく事業継承―  ~自己の利益ばかり追求していく会社は倒産していく~

前章までは、あなたが先祖から受け継いできたものに焦点を当ててきましたが、 ここでは「事業の継承」にフォーカスしてみましょう。

会社の継承は、親子などの血縁関係だけとは限りません。

会社が拡大すれば、血縁関係者だけでは立ち行かなくなり、次期社長は 血縁以外という場合もあります。

たとえ血縁関係がなくても、先代の社長から受け継いだものを見てください。

また、会社のケースだけではなく、農業や漁業を営んでいる方も会社を引き継いだ ことと本質的に同じです。

では、先ほどと同様に、あなたが何代目かの社長だとして、先代から受け継いで きたものを思い浮かべてみてください。

社屋、商品、顧客、株式、預金、借金、重役、一般社員、経営のノウハウ、 商品の優位性、社風、農地、器具、時代のニーズに合わない業種などを、 先ほどと同様に、「ダイヤモンド」と「原石」に分けてみてください。

今、あなたの会社がとても順調に運んでいるとしたら、ダイヤモンドがたくさん 挙げられたことでしょう。

反対に、斜陽産業であったとしたら、原石がたくさん出てきませんでしたか。

「事業継承」も先祖からの継承と同じことが言えます。

「今、形として残っている金銭、社屋、人気商品があるから、しばらくは安心だ」 と高をくくっていたとしたらどうですか。

大手企業ですら倒産していくこの時代に、あなたの会社だけが何もせずに いつまでも安泰ということは決して言えません。

会社には創業した先代が必ずいますから、創業者は、どのような理念を持って 会社を興したのかを知るのです。

時代の流れと人々の要求に応えて、お客様の喜ぶ顔を求めたのかもしれません。 特異な技術によって社会に貢献するためだったかもしれません。

何代も続いてきた老舗なら、時代の波に揉まれながら必死に守ってきた時代が あったはずです。

今、潤沢な資金と優秀な社員がいるなら、それは先代が代々受け継いで踏襲して きた思いが形になっていると言えるのです。

では、あなたは、そこから何を継承していくのでしょうか。

日々の資金繰りを安定させ、社員の生活水準を現状維持させていくのは、 もちろん大事な仕事です。

しかし、ここで最も大事なことは、目に見える形あるものではなく、 それらを載せている船である「魂」です。

その上に載っている物だけを維持しようとしても、それは時代や社会情勢とともに 移ろいゆくものです。

10年前の人気商品が、これから先も売れるとは限らないのです。

商品という物だけに頼っていたら、いずれ会社を手放さなければならない 日がくることも想像に難くありません。

だから、先代の魂を継承していくのです。 創業者の思いは何であったのかを知ることです。

あなたは、経営者として会社の規模拡大や新商品開発に精を出すかもしれません。

タイミング良くヒット商品を生み出して、会社がさらに伸びていくことは 大いに結構なことです。

しかしながら、それはあくまで結果であり、目的そのものではありません。 大事なことは、先代が残した心、思い、つまり「魂」です。

お客様の喜ぶ顔を見ること、誠心誠意お客様に尽くすこと、従業員とその家族の生活を 守り共に歩んでいくこと、豊かな生活の一助として商品を使っていただくことなど、 目に見えるものの奥には、目に見えない思いがあるわけです。

それを受け止めずに、利益やその場しのぎに走ってしまえば、ただ単に生きながらえる ためだけの魂が抜けた会社になりかねません。 …………………………………………………………………………… 最後までお読みいただき、ありがとうございました!