YSこころのクリニックスタッフブログ

現代のうつ病事情を読み解く!東京都江東区門前中町の心療内科・精神科「YSこころのクリニック」がうつ病に関する様々な情報をお届けします。

「捨てる生き方」の五段階 No.3

皆さま、こんにちは。 YSこころのクリニックの奥村です。 

日本列島に大寒波が来て、だいぶ冷えてますが、 皆さまはいかがお過ごしでしょうか? 寒い中でも太陽の光が暖かく、本当にありがたいです。 皆さまも、太陽の光を浴びて、暖かく過ごしてくださいね。

毎朝、6時からLINEで瞑想をしています。 最後に変化や気づきをアウトプットする時間があります。 皆さまの変化や気づきは自分が出来ない体験を 一緒にさせてくれている感覚です。

ご自身やご家族の変化を聞かせていただき、毎朝、感動から始まります。 これが私の元気の源になっているのです。 朝、幸せな気持ちで元気にスタート出来たら、一日の過ごし方が変わります。

瞑想会は初めての方でも、参加出来ます。 興味がある方はご連絡ください。

それでは、佐藤康行著「捨てる生き方」より。

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「捨てる生き方」の五段階No.3

「見える」段階では、現象をありのままに捉えることができるようになります。 ここでは、価値観や世界観にとらわれず、事実をまさに見ることができるのです。 見える段階まで進むと、判断を誤ることはほとんどなくなります。

現在の事実をそのままに見ることができれば、 未来まである程度見通せるようになるからです。 しかしながら、実は見える段階にも限界があります。 見える段階では、自分を取り巻くさまざまな現象にばかり目がいき、 その奥にある真実まで見ることができないからです。

仏教で言う「諸行無常」の世界、つまり物事が生々流転する 絶えざる変化の世界に留まってしまうのです。 これが、見える段階の限界です。 見えることを捨てると、次は「無い」段階です。

「無い」段階とは、つまり、世界がないということです。 私たちの世界の本質は「無」であるということです。 無であるという真実に気づくこの段階に至ると、 何事にもとらわれることがなくなります。

全てをそのままに受け入れることができるようになります。 いわば涅槃の境地です。 しかし、実は、この段階はゴールではありません。

ここにもやはり限界があります。この精神的な悟りに自己満足し、 その悟りの世界に自閉してしまうと言う限界です。 無いという悟りを捨てるとき、「在る」段階に至ります。

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次回つづく。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。